規制強化が販売を直撃…国内バイク4メーカー、ラインナップ全体の38%が生産終了

モーターサイクル 企業動向

国内4メーカーの二輪車の生産終了が相次いでいる。新しい環境規制に対応できないなどが主な理由。「売りたくても商品がない」と、販売不振に拍車がかかる。

全国オートバイ協同組合連合会(大村直幸会長)が、メーカーが公表するラインナップをもとに、排気量別に生産終了モデルを調査した。ホームページ上に表示されたラインナップと生産終了モデルをピックアップ。ABS付など派生するモデルは、まとめて1モデルと数えた。生産終了は25日時点で公表されているもの。

その結果、国内4メーカー全車種180のラインナップのうち69が生産終了になっていることがわかった。生産終了率は38%だった。

全車種を排気量別に6クラスに分けて、最も生産終了率が高いのは、車検が不要の軽二輪クラスで排気量126~250cc。全46のラインナップで26モデルが生産終了して、生産終了率は57%だった。ホンダ、ヤマハ、スズキの3社で生産終了率60%、カワサキで37%だった。

次いで高かったのは、排気量251~400ccのモデルで18のラインナップで9が生産中止で、4社全体で生産終了率50%。モデル数が少ないため、生産終了の影響も大きかった。

販売が下げ止まらない排気量50cc以下の原付バイクは、生産終了率35%。カワサキを除く3社で最も多様なラインナップを持つホンダで、16のうち7が生産を終了、生産終了率は46%に上った。ヤマハは9のラインナップのうち2、スズキは6のラインナップのうち2を生産終了した。

各クラスの生産終了率は以下の通り。
排気量=ラインナップ数 / 生産終了数 / 生産終了率
排気量751cc~=39 / 13 / 33%
排気量401~750cc=23 / 6 / 26%
排気量251~400cc=18 / 9 / 50%
排気量126~250cc=46 / 26 / 57%
排気量51~125cc=23 / 4 / 17%
排気量~50cc=31 / 11 / 35%

《中島みなみ》

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