熱海HISTORICA G.P.開催…例年以上の盛り上がりを見せ、ヒルクライムも神業の走り

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ランボルギーニ カウンタック(左)とイオタPO-01(右)
ランボルギーニ カウンタック(左)とイオタPO-01(右) 全 32 枚 拡大写真

9月23日から24日にかけて 長浜海浜公園(静岡県熱海市)にて“熱海HISTORICA G.P.”が開催された。主催は熱海HISTORICA G.P.実行委員会。

毎年この時期に開催されているこのクラシックカーイベントも7回目を迎え、地域に密着したイベントとして認知されてきた。

今年は会場となる長浜海浜公園に遊具等が設置されたため、展示台数を絞らざるを得ず、例年であれば200台オーバーであったところから、180台強と縮小。ただし、エントリーは例年以上で、かなりの台数を断る結果になったという。

少し狭くなった会場には1995年までに製造されたクルマや、新旧“イタ・フラ”等がぎゅっと固まって展示されており、それはそれで見ごたえのあるものとなった。

このイベントにはクルマ関連だけでなく、地域から多くのお食事処や海産物のお店がテントにて出展することから、観光客も来場し賑わいを見せる。更には静岡県副知事の土屋氏をはじめ、熱海市長の齊藤氏、静岡県警熱海警察署署長らも応援に駆け付け、会場を盛り上げていた。

毎年恒例となった人気投票を今年も開催。今回はオリジナルコンディションが保たれたランチア『フルビアクーペ』が受賞した。

また、広場から突堤に向かっての遊歩道を使ってスラロームのタイムトライアルを初開催。これはあくまでもスピードを競うのではなく、スタートからゴールまでの設定時間にどれだけ近く走ることが出来るかを争うものだが、やはりパイロンを見るとついついペースが上がりがちで、観客たちも迫力のある走りを楽しんでいた。

2日目は早朝にホテルニューアカオハーブガーデン内において、ヒルクライム、“Red Tail Hill Challenger’s cup”を開催。こちらもスピードを競うのではなく、2回走行し、その誤差の少なさを競うものだ。また、安全対策として、ヒルクライムの最短時間も決められており、これを超える速さの場合にはペナルティを課すなど、むやみに速く駆け上がることを防いでいる。

毎年、接戦が予想されるこのヒルクライム。今年は27台が走行。そのレベルは例年以上に激しく、3位でその差は0.210秒、1位のランチア『デルタインテグラーレ16V』に至っては0.080秒の誤差とまさに神業の走りを見せていた。

今年の熱海ヒストリカG.P.はこのヒルクライムをもって終了。事務局は来年もこのイベントを開催すべく、今から準備にあたるという。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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