ボルグワーナーは9月27日、高電圧のPTC(ポジティブ・テンペラチャー・コ・エフィシェント)キャビンヒーター技術を新開発した、と発表した。
ボルグワーナーの技術は、エネルギーを有効に利用し、車内を速やかに暖めるためのもの。利用できる廃熱が少ない場合は、車内を暖めることが難しくなる。これは、EVのデメリットとされる。
そこでボルグワーナーは、EV向けの高圧キャビンヒーターを開発。廃熱に頼らずに送風機から送られる空気を暖め、無臭の温風を送ることで快適な車内環境を提供しながら、高効率のオペレーションでバッテリーの消費を抑える。
ヒーターコアには、セラミックのPTCコンポーネントを使用。暖房が最も必要とされる低温時に、暖房出力が上昇する自動制御機能も備える。車内の温度が上昇して暖房が不要になると、出力が自動的に低下。最大7kWのヒーター設計は、デュアルゾーン機能でシングルゾーン機能よりも効率的に車内を暖め、暖房・換気・空調システムをほぼ無音で稼働させることができる。
ボルグワーナーによると、新開発ヒーターが、EVの航続を延長する効果を発揮するという。