【ヤマハ トリシティ155 試乗】その感覚はまさに「転ばないバイク」…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
ヤマハ トリシティ155
ヤマハ トリシティ155 全 70 枚 拡大写真

前2輪、後ろ1輪のスリーホイーラー『トリシティ155』の魅力は、モーターサイクルのように旋回時に車体が大きく傾く、ヤマハ独自の「LMW(リーニング・マルチ・ホイール)テクノロジー」にある。

【画像全70枚】

左右のフロントサスペンションはそれぞれが独立して機能し、コーナー時には車速に応じたリーンアングルを確保。転倒のリスクがほぼないことから恐怖心なく思いきり車体を傾けることができ、まさに「転ばないバイク」といった印象を受ける。

乗り心地の良さと高い安定性は、フロント2輪で合計4本のサスペンションを備えていることから実現。2つの前輪はそれぞれが独立して上下動できるから、たとえば片輪だけが段差を乗り越えても車体は水平を保ち安定したまま。

荒れた路面でのスリップに気を遣う必要はないし、凹凸を乗り越えたときの安定性も抜群にいいから、ライディングは意外とイケイケとなってしまう傾向にある。ジェントルマンが乗れば、そうとは限らないはずだが…。それほどに身のこなしが軽くて、走りが気持ちいい。

原付2種クラス(125cc)の『トリシティ』もあるが、こちらは兄貴分にあたる155cc版。より右手のスロットル操作に機敏に反応し、スピードレンジが上がったところからの加速も鋭い。坂道もグイグイのぼっていくし、エンジンパワーに余裕を感じる。

軽2輪クラスだから高速道路にも乗れ、ツーリングに行くのも楽チン。首都高や阪神高速など都市高速に上がれるのも大都市圏のライダーにはありがたい。

「取り回しに手こずるのでは……!?」

そんな声を耳にしたこともあるが、心配無用。コンパクトでバックさせるのもさほど力は要らない。車体の全幅は750mmで、250ccの『マジェスティ』と比べてナント20mm狭く、『NMAX155』と比較しても10mm広いだけ。

何度かスクーターの群と一緒にスイスイとスリ抜けをしているトリシティを見たことがあるが、フロント2輪だからといって狭い場所が苦手というわけではなさそうだ。

スポーティさもあるし、シート下のトランクに荷物が入って機能性は高いし、スタイルも近未来的で若い人にも人気だとか。幅広い層にオススメしたい。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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