【福祉機器展2017】やっぱりスポーツカーにも乗りたい…ロードスターの手動運転装置付車
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この車は、左手でアクセルやブレーキが操作でき、ウインカー、ホーンといったスイッチを集約したコントロールグリップと、右手で変速ができるステアリングシフトスイッチを装備したもの。足でペダル操作ができない、主に車いす利用者が運転できる仕様となっている。昨年、このイベントで参考出品されて注目を集め、1年後に発売。改めての披露となった。
昨年同様に、今回も「一度はスポーツカーの運転席に乗り込んでみたい」という車いす利用者は多かった。実際に試乗してみた来場者に聞いてみたところ、概ね好評。ふだんはミニバンやワゴンなどを利用しているため、ロードスターの低い着座位置が印象に残ったという人が多く、「足が不自由になっても、こういう車を自分でドライブしたい」との声が聞かれた。
乗り込むには、車いすの座面がロードスターのシートより高いため、割と容易にできる。オプションのサイドシル上に設けられた”乗降用補助シート”も役に立っているようだ。逆に運転席から車いすに戻るときは、少々力を入れなければならない。それでも、試乗車の一人は「こんなに低いポジションはワクワクする。2台持ちができるのなら欲しいけど」と笑顔になっていた。
このほか、マツダブースでは、助手席リフトアップシート車の『CX-5』、車いす格納装置及び手動運転装置付車の『アテンザワゴン』(参考出品)、車いす移動車の『フレアワゴン』が出展されている。
《嶽宮 三郎》