日本勢初優勝へ至る戦いを余すことなく記載…マツダチーム ルマン初優勝の記録

モータースポーツ/エンタメ 出版物
『マツダチーム ルマン初優勝の記録』
『マツダチーム ルマン初優勝の記録』 全 1 枚 拡大写真

『マツダチーム ルマン初優勝の記録』
ロータリーエンジンによる戦い 1979~1991
桂木洋二 船本準一 三浦正人著
GP企画センター編
発行:三樹書房
定価:2400円(消費税抜き)
2017年9月25日刊行
ISBN978-4-89522-674-5

第59回ルマン24時間レースは1991年6月22日午後4時にスタートし、その24時間後の6月23日午後4時にゴール。このとき、日本勢として初めて、さらにはロータリーエンジンとしても初めて優勝を飾ったのが、“55”のゼッケンを貼るマツダ『787B』だった。

そこからさかのぼること12年前の1979年、マツダ(正確にはマツダオート東京チーム)は、本格的にルマンにチャレンジする。このときは予選タイムが思うように伸びず予選不通可。2年後の1981年、予選通過は果たしたもののドライブトレイン系のトラブルでリタイアしてしまう。マツダがルマン完走を果たしたのはその翌年、1982年のことだった。そこから着実に技術を磨き、様々な知恵を駆使して毎年挑戦を続けていく。同時にヨーロッパのレース界に認められるまでに成長していった。

そして1991年、気まぐれなルマンの女神はついにマツダチームに微笑んだ。この年はレギュレーション変更により、ロータリーエンジンで走ることが出来る最後のチャンスの年でもあり、そこで、マツダは悲願の優勝を遂げたのだ。

本書は、総合優勝に至るまでの様々な経緯やチャレンジを関係者に取材。それぞれの立場から当時の出来事が語られている。さらに、ルマンにエントリーしたロータリーエンジンの技術的変遷がまとめられ、資料性としての価値も持ち合わせている。今回は、50周年を記念したオビを装着して新装版として刊行されたものである。
(((

出版・編集関連事業に携わる方々へ:御社で発行されるモビリティ(自動車、モーターサイクルなど)関連書籍、雑誌を当編集部までお送りください。レスポンスで紹介させていただきます。送り先は「〒163-0228 東京都新宿区2-6-1 新宿住友ビル28階 株式会社イード『レスポンス』編集部」。
)))

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 40アルファードの静粛性が一変!調音施工で快適性が飛躍的に向上
  2. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  3. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  4. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】アイデアの詰まった使い勝手はまさに「ニッポンの国民車」だ…中村孝仁
  5. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  6. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  7. レゴ ブロック初心者再び! セナが愛用した「マクラーレン MP4/4」を組み立ててみたら感激した
  8. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
  9. [15秒でわかる]トヨタ『4ランナー』新型…オフロード仕様のTRDプロを設定
  10. 【NLS第1-2戦】NLS耐久シリーズ開幕戦で優勝!「PROXES Slicks」でニュルを快走、週末の24時間耐久予選レースにも期待PR
ランキングをもっと見る