ロータリースポーツカー、マツダ RX-7 の集大成…三樹書房より出版

モータースポーツ/エンタメ 出版物
『マツダRX-7』
『マツダRX-7』 全 1 枚 拡大写真

『マツダRX-7』
ロータリーエンジンスポーツカーの開発物語
初代RX-7開発責任者 望月澄男 他著
3代目RX-7開発責任者 小早川隆治編
発行:三樹書房
定価:4320円(消費税抜き)
2017年9月25日刊行
ISBN978-4-89522-675-2

1967年5月30日、マツダは世界で初めて2ローターロータリーエンジン搭載車の量産に成功。その名を『コスモスポーツ』という。マツダのロータリーエンジンヒストリーの始まりを告げるクルマだ。

1968年には第2弾の『ファミリア・ロータリークーペ』が登場。世界戦略車と位置付けアメリカへの輸出が検討された。そこに立ちふさがったのが、いわゆるマスキー法だ。これは、深刻化する公害問題から米国連邦政府が1968年に排出ガス規制を発令したものである。

これにマツダは「熱反応器(サーマルリアクター)方式」で対応。1973年、ついにマツダのロータリーエンジンは米国環境保護局(EPA)によるマスキー法試験に合格。同年、日本国内では『ルーチェAP』(AP=アンチ・ポリューション)が低公害優遇税制適用第1号車の認定を受けた。

この苦境を乗り越えたマツダに、次なる試練が襲い掛かる。1974年の第一次オイルショックだ。これは燃費効率が良くなかったロータリーエンジンにとって大きな打撃となり、マツダは経営危機に直面。それでもマツダはロータリーを見捨てなかった。燃費を40%改善するための“フェニックス計画”を打ち立てたのだ。さらに、燃費の大幅改善とともに、ロータリーエンジン開発継続、ロータリー専用スポーツカーの開発も経営陣は決断。

最終的にフェニックス計画の目標値を上回る50%の燃費改善に成功し、1978年、アメリカはラスベガスで『RX-7』を発表したのだ。まさにフェニックス(不死鳥)のように復活したのである。

今年はこのロータリーエンジンが誕生して50周年。それを記念し出版されたのが本書だ。3世代にわたるRX-7のヒストリーを開発に携わった開発当事者自らが執筆。開発時の様子を伝える写真や図版なども多数掲載され、巻末には年表、生産・輸出台数、受賞歴なども収録。2004年12月に刊行された初版をベースに新たに3代目RX-7開発責任者の小早川隆治による当時の回想等を増補して刊行された新訂版である。
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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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