【実践! サウンドチューニング】ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析 その20

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ロックフォード・フォズゲートの『3SIXTY.3』。
ロックフォード・フォズゲートの『3SIXTY.3』。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオをより深く楽しもうとするときのキーポイントの1つである「サウンドチューニング」について、多角的に解説している当コーナー。現在は、「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」をお贈りしている。

今週は、ロングセラーモデルである、ロックフォード・フォズゲートの『3SIXTY.3』を取り上げる。当機はその名前の最後の“.3(ポイント・スリー)”が表すように、『3SIXTY シリーズ』の第3世代の製品だ。日本での発売開始時期は、2012年の夏である。

どちらかと言えば古くからある製品であり、発売開始から5年が経過しているのだが、当機の「チューニング能力」の優秀さはいまだトップレベルにある。

その詳細を順を追って解説していこう。まず入出力について。入力は8chのRCAおよびハイレベルインプット、そしてTOSLINK、さらにはAUX入力までもが備えられている。信号サミング機能も有しているので、純正オーディオの各スピーカー出力が帯域分割されている場合でも、それを合成してフルレンジの信号とすることも可能。使い勝手は上々だ。そして出力は8chが備えられているので、フロント3ウェイ+サブウーファーシステムの構築までが可能となっている。

コントロール機能ついては、まずは「イコライザー」が優秀だ。ch独立の31バンドの「パラメトリックEQ」となっているので、相当に詳細な調整が可能。「タイムディレイ」も0.01msec刻みで調整できる。刻みの細かさにおいても、他の最新機種と比べて遜色がない。

「クロスオーバー」のスロープは、-12dB、-24dB、-36dB、-48dB/octから選択可能で、左右独立で設定することも、左右をリンクして調整することもできる。

そして『3SIXTY.3』には、さらなる特長がある。それは「A2DPワイヤレスオーディオストリーミングに対応していること」。

付属のBluetoothワイヤレスレシーバーを接続することで、愛車のカーオーディオシステムにBluetoothオーディオを追加することも可能なのだ。しかも、「A2DPプロファイル」タイプなので、Bluetoothとはいえ音質はなかなか。ワイヤレスでスマホの音楽を聴けるようになるメリットは大きく、スマホをソースユニットとしている人にとっては、特に利便性が高い。

また、「ワイヤードリモコン」が標準装備となっていることもうれしいポイントだ。リモコンが別売となっている機種も少なくないので、その点でリーズナブルであるわけだ。当リモコンでは、マスターボリューム、サブボリューム、Punch EQ(3種の中から好みの機能2種を設定で選択)のレベル調整と、入力ソースとプリセットの切り替えを行える。

ロックフォード・ファンならずとも、高性能かつ使いやすい「DSP」をお探しならば、当機をチェックして損はない。

次週も引き続き、注目機のピックアップ紹介を継続する。お楽しみに。

【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その20

《太田祥三》

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