日科技連が「品質経営懇話会」を発足---“品質立国ニッポン”復活めざす

自動車 ビジネス 企業動向

日本科学技術連盟は3日、経営と品質に関する議論の場として、「品質経営懇話会」を発足した。懇談会は、経営者の関心事として「品質」を広義に捉え、“品質立国ニッポン”復活を目的とする。

メンバーは、品質担当役員(CQO:Chief Quality Officer)が経営に主体的に参画し、「品質経営」を実践している企業の経営トップを対象にする。

日本科学技術連盟によると、日本の多くの企業は、品質を中核とした経営=「品質経営」に進化させるまでに至っていないという。その結果、“品質危機”と言われるほど、企業の不祥事や品質問題が相次いでいる、とする。

懇談会では、経営トップの品質経営への意識向上と品質担当役員の役割・必要性を認識・実践するために、現状の品質管理の在り方だけでなく、経営者層が実践しなければならないTQM(Total Quality Management、総合的品質管理)の姿も議論していく。

懇話会運営委員会の委員長は坂根正弘(日本科学技術連盟会長、小松製作所相談役)、副委員長は佐々木眞一(日本科学技術連盟理事長、トヨタ自動車顧問・技監)。委員の一人にトヨタ自動車の佐藤和弘専務役員がいる。懇話会第一期メンバーにはSUBARU(スバル)の近藤潤取締役会長、ダイハツ工業の生駒勝啓専務執行役員ら。

日本科学技術連盟は経営管理技術、特に品質管理(QC)を中心にした普及を事業内容とする一般財団法人。創立は1946年5月1日。会長は小松製作所の坂根正弘相談役、理事長はトヨタ自動車の佐々木眞一顧問・技監が務める。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. F1マシンの設計者が手がけた新型軽量スポーツカー『N1A』米国初公開
  4. 【エクストレイル AUTECH SPORTS SPEC試乗】エクストレイル史上最高の乗り心地に感動…加茂新
  5. 『フリード』『シビックe:HEV』の適合を追加、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る