三菱ふそう スーパーグレート トラクタはカラバリ365色、スマホアプリ、バックカメラ付き純正カプラを装備

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スーパーグレート トラクタ発表試乗会
スーパーグレート トラクタ発表試乗会 全 25 枚 拡大写真

三菱ふそうは、大型トラック『スーパーグレート』新型を5月に発表、9月にトラクタ(けん引車)を追加発表した。トラクタの発表を受けて、実車による試乗走行会が開催された。場所は、栃木県にある同社の喜連川研究所テストコースだ。

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スーパーグレートは、新開発のダウンサイジングエンジン 6S10(7.7リットル)、6R20(10.7リットル)、シフトパイロット(AMT)、衝突被害軽減ブレーキ、アダプティブ・クルーズ・コントロール、プロキシミティー・コントロール・アシスト(アクセル操作なしでクリープを発生)といった先進機能を搭載したトラックだ。

シフトパイロットによる自動変速、アダプティブ・クルーズ・コントロールによる、高速道路の追従走行、渋滞時の加減速・停止/発進の運転支援、プロキシミティーコントロールによる傾斜地の車庫入れやバック、プラットフォーム寄せのアシストなど、操作性が各段に上がっている。キャビンの静穏性も高く大型トラックとは思えないドライビングが可能だ。

今回投入されたトラクタも上記の機能はすべて搭載され、けん引車両でも単車と同様な操作性・安全性・経済性を備えるという。試乗フィーリングもすでに販売されているスーパーグレートと変わらない。

トラクタならではの改良点もいくつかある。まず、トレーラーを連結するカプラがメーカーオプション設定となり、架装の手間がなくなり短納期かつメーカー保証が受けられるなど、メンテナンスが楽になる。選べるカプラはヨースト製とソーシン製のどちらかで、それ以外の特殊なカプラが必要な場合は、従来通りのラインオフ後の架装となる。三菱ふそうによれば、上記2社に対応していれば、国内の9割前後のニーズは満たせるのではないかとのことだ。

希望すればキャビン後ろにバックカメラを取り付けることができ、トレーラーの連結時にカメラ映像での確認も可能だ。なお、運転席のメータークラスタにはマルチファンクションディスプレイが埋め込まれ、バックカメラの映像もここで確認できるのも便利だ。

キャビンの塗装も内製化に対応し、注文時に365色のカラーバリエーションから好きな色を選ぶことができる。通常はホワイトで納車され、塗装は別の業者に発注するか、カッティングフィルムなどを利用するが、納車時にメーカーによる焼付塗装の仕上がりで受け取ることができる。単に色数が豊富なだけでなく、主だった企業のCIカラーに対応できる色も用意しているという。今後は色数の追加も考えているという。

トラクタだけの機能ではないが、トラクタの発売とともにスタートする新しいサービスもある。フレキシブル・サービス・システムは、スーパーグレートが対応するTRUCK CONNECTというテレマティクスサービスを利用し、車両状況や走行状態のデータから、最適なエンジンオイル交換、トランスミッションオイル交換を管理してくれるもので、いままでの走行距離数や年数で機械的に行っていた交換より、サイクルを伸ばすことができるという。

一例だが、10万kmが目安のエンジンオイル交換を12万kmまで伸ばすことも不可能ではないそうだ。

さらに、年内リリース予定のTRUCK CONNECT向けのスマホアプリでは、運転席のマルチファンクションディスプレイに表示される、燃費・車両情報やタイヤの空気圧といった情報が手元のスマホで確認できる。エアサスによる車高調整、ヘッドライトや灯火類のON/OFF、オーディオ機器の操作もスマホでリモコン操作が可能になる予定だ。

エアサスの調整は、車内のリモコンから操作できるが、降りた状態で外から確認しながらの車高調整が簡単にできる。ヘッドライトやブレーキランプなどは、運転席で操作しなくても点検可能になる。キャビンで仮眠をとるときも、座席後ろからラジオや車内ランプの操作もできるだろう。

これを実現するため、TRUCK CONNECT対応の通信モジュールとGPSユニットには、Wi-Fiのアクセスポイントが追加される。スマホアプリはWi-FiでTRUCK CONNECTにつながり、ローカルで上記のリモコン操作を実現する仕様になっている。

その他の特徴としては、タイヤの温度と空気圧を常時監視するTPMSが標準装備になった。スーパーグレートでは、オプションでミシュランのワイドシングルタイヤの装着が可能だが、TPMSが標準装備になれば、シングルタイヤはダブルタイヤよりパンクやバーストが心配というドライバーもシングルタイヤを導入しやすくなるだろう。

スーパーグレートでは4段階の排気ブレーキとAMTによるシフトダウン制御で、確実な制動とブレーキ保護をバランスさせているが、重量物をけん引するトラクタでは、さらに流体式リターダ(補助ブレーキ)もオプション設定された。リターダには、電磁式と流体式の2種類があるが、流体式は一般に電磁式より重くなるが、発熱に対する制動力の温度特性がよいとされる。スーパーグレートに採用される流体式リターダは、重量67kgと従来モデルより20kg以上軽くなり、制動トルクも3500Nmと従来モデルより高くなっている。

なお、ウィングや荷台が架装される単車モデルには、左側の歩行者や自転車などを検知するレーダーの設定があったが、トレーラーの長さを特定しにくいトラクタでは、実用的な検知・警告ができなくなる可能性があるので、設定しなかったそうだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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