常磐緩行線のCBTC導入を断念…JR東日本、仏メーカーに基本設計委託

鉄道 企業動向
JR東日本は常磐緩行線へのCBTC導入を目指しタレス社と設計契約を締結したが、製造契約は結ばないことになった。写真は常磐緩行線の列車。
JR東日本は常磐緩行線へのCBTC導入を目指しタレス社と設計契約を締結したが、製造契約は結ばないことになった。写真は常磐緩行線の列車。 全 1 枚 拡大写真

常磐緩行線の綾瀬(東京都足立区)~取手(茨城県取手市)間に導入することが検討されていた無線列車制御システム(CBTC)について、このほどJR東日本が導入を断念していたことが分かった。

JR東日本は2012年6月、常磐緩行線へのCBTCの導入検討についての「関心表明」を募集。国内外のメーカー10社から関心表明があった。2013年2月にはフランスのアルストム社とタレス社に絞り込み、同年12月に基本設計業務の委託先としてタレス社を選定。2014年1月からJR東日本とタレスは設計契約の締結交渉を行い、同年4月に設計契約を締結した。この時点では2020年頃のCBTC導入を予定していた。

JR東日本の広報部によると、基本設計の部分は既に完了していたという。しかし「タレス社と長い時間をかけて真摯な議論を行った結果、次の製造契約には進まないこととしました」としている。

CBTCは地上と列車の間の情報のやりとりを無線で行う列車制御システム。CBTCの一種でJR東日本が開発したATACSは2011年、仙石線(宮城県)に導入された。今年11月には埼京線(東京都・埼玉県)にも導入される予定だ。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  4. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る