南海がスイスの山岳鉄道と姉妹鉄道に 10月24日には難波駅で締結式

鉄道 企業動向
南海とMOBは、沿線に最急勾配があること、世界遺産を擁することといった共通点があり、これらが姉妹鉄道締結のきっかけとなった。
南海とMOBは、沿線に最急勾配があること、世界遺産を擁することといった共通点があり、これらが姉妹鉄道締結のきっかけとなった。 全 3 枚 拡大写真

南海電気鉄道(南海)は10月11日、スイスのモントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道(MOB)と姉妹鉄道協定を締結すると発表した。

MOBは、レマン湖畔のリゾート地であるモントルーを拠点とした山岳鉄道で、パノラマ車両や特別車両が走る「ゴールデンパスライン」は、牧歌的な風景が展開する路線として人気が高い。

同鉄道の最急勾配は73‰(パーミル)だが、南海には南海高野線橋本駅(和歌山県橋本市)~極楽橋駅(和歌山県高野町)間に50‰の急勾配があること、両鉄道とも沿線に世界遺産を擁していることから、「双方の沿線が国際観光地として発展し地域活性化に貢献することを目的」として、姉妹鉄道協定が締結されることになった。

締結式は、スイス大使列席の下、10月24日11時~11時30分に難波駅2階中階段前で開催。10月24日からは、高野町観光協会で両鉄道のきっぷをデザインしたオリジナル付箋帳のプレゼントが行なわれる。

このほか、10月16日から、南海本線や南海高野線などで記念ヘッドマークを掲出。MOB側でも同様のヘッドマークが掲出される。

南海では、この締結を機に「高野山をはじめとした沿線の魅力を広く発信し、特に欧州での知名度向上を図ります」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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