魅力は大画面だけにあらず! 安心安全の機能にも注目…アルパイン「ビッグX 11」を試した

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より具体的に目の前の光景に対応したルートガイドを画面と音声によって行う「カウントダウンガイダンス」
より具体的に目の前の光景に対応したルートガイドを画面と音声によって行う「カウントダウンガイダンス」 全 47 枚 拡大写真

大画面カーナビで市場をリードするアルパインは、車種専用カーAV/ナビゲーション一体機「ビッグX シリーズ」を発売した。音声を使った新たな操作系「ボイスタッチ機能」をはじめ、魅力的な機能を追加している。

見やすく使いやすい新型『ビッグX 11』をいち早く体験試乗した。

反応速度が抜群の音声コマンド入力

新機能で最も注目なのが「ボイスタッチ機能」だ。この機能を簡単に言えば、“音声によるコマンド入力機能”である。見逃せないのは、対象をよく使う12項目に絞り込み、しかも音声コマンドはボタンを押すことなくいつでも入力できる状態にあることだ。音声入力による操作自体は決して新しいことではない。しかし、これまでは確実に認識してもらえるよう、どこか深呼吸をしてから音声ボタンを押してコマンド入力していた感がある。それがこの機能では、思いついたときに、たとえ運転操作をしている途中であっても「近くのコンビニ」「自宅に帰る」などと声を発すればそれを自動的に認識してくれる。そこに煩わしい操作は一切存在しないのだ。

取材当日は、狭い道が続く横浜・元町~山手町付近を走行。ここでは対向車とのすれ違いで道幅を気遣ったり、ハンドル操作を目一杯切らなければならないシーンも少なくない。本来なら、そんな状況下でカーナビ操作などできるものではないし、無理して操作すれば危険につながることだってあるだろう。でも、こんな時だからこそ使いたい機能がある。それが周辺の様子をカーナビに映し出すアルパイン独自のカメラ機能だ。

対向車が来たら気になるのは左サイド。そんな時でも新型『ビッグX 11』は、ハンドル操作をしている途中で「サイドカメラ」と音声で告げるだけだ。これで左サイドの様子がカーナビの画面上に映し出される。さらに、狭い路地から出るときは「フロントカメラ」、狭い交差点を曲がるときは「コーナーカメラ」と言えばいい。今まではこのカメラ映像を映し出すには画面タッチが必要だった。それが、この機能では声を発するだけで、即座にその画面に切り替わる。しかも、その切り替えが早い! 音声を発するとほぼ同時に画面を切り替える感じだ。これは運転している上で大きな安心につながる。

元町から山下公園付近まで来ると、周辺の様子を確認したくなった。そこで音声で「広域表示」と一言。これを繰り返せば地図がどんどん広域表示に切り替わっていく。行き過ぎても「詳細表示」と告げればいい。一見、繰り返し発話するのは煩わしく思われがちだが、実はそうではない。反応があまりに早くスムーズなので、それがかえって分かりやすいのだ。コンビニを探したいときは「近くのコンビニ」。ガソリンスタンドでは「近くのガソリンスタンド」等々、とにかく必要なときに必要な機能に切り替えてくれるその便利さ。この使い勝手の良さを体験したら二度と手放せなくなるだろう。

曲がるポイントをより明確に、駐車時も安心感

“安心安全”という意味で、新型『ビッグX 11』には新たな機能が備えられた。それが、「カウントダウンガイダンス」と呼ばれるものだ。今までは多くのカーナビが、分岐点まで「あと○m」とガイドするというものがほとんどだったが、この機能では「3つめの信号を右」とか、「コンビニの手前を左」など、より具体的に目の前の光景に対応したルートガイドを画面と音声によって行う。さらに、信号機のない交差点でも曲がり角を「3つ目の角」「2つ目の角」というカウントダウンスタイルでガイドする。

元町~山手町界隈はとにかく道路が複雑で、注意していても曲がるべき分岐点を行き過ぎてしまいがちとなる。「カウントダウンガイダンス」では、交差点拡大図の上に車線ガイドを表示しながら「あと◯つ」という風にカウントダウンする数字が現れる。これを見ながら進んでいけば、「ここかな~」なんてことは考えず、確実に曲がるべき分岐点がガイドされるというわけだ。これにより、幹線道路を走っているときはもちろん、住宅街のような狭い路地に入っても曲がるべき分岐点をしっかりと把握できる。特に不慣れな都会の道路でこの機能は重宝するはずだ。

目的地付近に着いてクルマを駐める。試乗したトヨタ『ヴェルファイア』は車体が大きめなので周囲のクルマにも気遣いがいっそう必要だ。アルパインのナビでは、バックカメラ上に映し出されるガイド線もステアリング連動型を採用する。そのため、ステアリングの切り方に応じてクルマが進んでいく先が予測できる。純正カーナビではこれは当たり前の機能だが、市販ナビでこれに対応している例は少ない。しかもオプションのカメラを装着しておけば、音声でカメラを切り替えて周辺を確認しながら駐車できるのだ。この安心感は他のナビではなかなか体験できない。

どの席に座っていても、車内を楽しめる機能

さて、横浜での取材を終えて、帰り道は首都高経由でクルージングに入る。ここで「これはミニバンに外せない!」と思えたのが「ダブルゾーン機能」だ。これはアルパインが従来モデルから搭載してきた機能で、前席と後席で異なるソースを再生できるというもの。「AUDIO」ボタンを押して表示されるメニューから選ぶか、音声で「ダブルゾーン」と一言告げればこのモードに切り替わる。普通のセダンとかだと運転席のすぐ後で音が出るので最適とは言えないかもしれないが、ミニバンなど後席用スピーカーが運転席から離れているならこの機能は絶対に便利となる。

今回試乗したヴェルファイアの車内はかなり広い。この日は、運転席で音楽を聴いているときに後席で地デジの番組を楽しんでいた。後席で地デジの音声がわずかに聞こえるが、運転席では音楽を聴くのにほとんど妨げにならない。通常なら、それぞれの音が重なってしまい、時に鬱陶しさも感じることもありそうだが、このミニバンならむしろ、それぞれが違ったソースが楽しめるメリットを存分に味わえた。11型の大画面はミニバンに打ってつけの存在感を見せつけるし、リアモニターとの組み合わせはその楽しみ方をいっそう広げる。こうした使い方を知り尽くしたアルパインならではの機能と言っていいだろう。

今回の試乗を終えて感じたのは、確かに大画面は見やすく使いやすさもある。しかし、今回はそれ以上にアルパイン「ビッグX」が準備した安心安全の機能に対する思想を実感できた。使いやすい「ボイスタッチ機能」や「カウントダウンガイダンス」、「ドライブセンサーカメラ」などは、今まで市販ナビではなかなか装備できなかった機能ばかり。とかく今はカーナビをスマホで済まそうとしたり、「カーナビなんてみんな同じ?」と考えがち。新型「ビッグX」シリーズを使ってみれば、その便利さと安心して使えるカーナビとしてのメリットに多くの人に納得してもらえるはずだ。

アルパイン ヴェルファイア専用WEBページはこちら

《会田肇》

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