GM、新プラットフォーム開発…燃料電池の自動運転軍用車を実用化へ

エコカー EV
GMが新開発したSURUS
GMが新開発したSURUS 全 3 枚 拡大写真

GMは10月13日、水素燃料電池技術による自動運転車両の実用化に向けて、新開発した軍用にも対応できるプラットフォームを初公開した。

この新プラットフォームは、「SURUS」(サイレント・ユーティリティ・ローバー・ユニバーサル・スーパーストラクチャー)と命名。自動運転技術を組み込んだ水素燃料電池プラットフォームで、GMは商業用途のほか、軍事利用での活用も見込む。

SURUSのメリットには、動作音が静かで臭いも発しないといった点や、オフロードの走破性に優れていること、さまざまな地形に対応できること、大トルクを瞬時に発揮できること、出力性能が高いこと、発生するのは水のみということ、そして燃料の充填時間が短いといった点がある。

SURUSが軍用車に適しているのは、高度な自動運転車両を実現させるとともに、検知予測不能な場所での俊敏な走りを可能にしているなどの理由による。また先導、後続で複数の車両を走らせれば、マンパワーを削減することもできる。

さらに、システムの発熱量と動作音が小さいことから、将来の潜在的な軍事用途として、相手に発見されにくくリスクを低減する、といったメリットも備える。米国陸軍戦車・車両研究開発技術センターは、商業利用を目的としたSURUSのコンセプトについて、GMと議論を重ね、燃料電池の将来的な軍事利用の可能性を評価するため、今後さらに協力の幅を広げていく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る