【WEC 第7戦 富士】雨の予選でポルシェが1-2独占…ポール獲得はF1米国GP参戦決定のハートレーら駆る2号車

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ポールを獲得したLMP1クラスの#2 ポルシェ。
ポールを獲得したLMP1クラスの#2 ポルシェ。 全 12 枚 拡大写真

世界耐久選手権(WEC)第7戦「富士6時間」は14日午後、公式予選を実施。ポルシェとトヨタのLMP1-Hマシンによるポールポジション争いは、ポルシェが1-2でこれを制した。ポールは2号車のB. ハートレー組が獲得している。

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この日の富士は雨と霧が交互にやってくるような天候。予報を鑑みて、当初は2時30分開始予定だった予選が2時開始に早まるという措置も講じられたりするなか、決勝スターティンググリッドを決める熱闘がウエット路面上で展開された。

予選は各車2名(3人組の場合はそのうちの2名)のドライバーのベストタイム平均によって争われる。最初にLMGTE-ProクラスとLMGTE-Amクラスから成るGTE部門の予選が20分間行なわれ、その後にLMP部門(LMP1とLMP2)の予選がやはり20分間、という流れだ(両部門のインターバルは10分から5分に短縮)。

LMP1-Hのポルシェ919対トヨタTS050は、ポルシェ先行の流れで推移。中嶋一貴組の#8 トヨタが僅差で食い下がるもトップには平均タイムで0.195秒及ばず、ポルシェが1-2を占めた。ポールは選手権リーダーでもあるB.ハートレー組の#2 ポルシェ。これにA.ロッテラー組の#1 ポルシェが続き、ポルシェ勢同士の差はわずか0.071秒だった。

<LMP1クラス予選順位>
1位 #2 ポルシェ(T.ベルンハルト & E.バンバー & B.ハートレー)1分35秒160
2位 #1 ポルシェ(N.ジャニ & A.ロッテラー & N.タンディ)1分35秒231
3位 #8 トヨタ(S.ブエミ & A.デビッドソン & 中嶋一貴)1分35秒355
4位 #7 トヨタ(M.コンウェイ & 小林可夢偉 & J-M.ロペス)1分36秒630
※タイムは2名のベストタイムの平均。予選を走っていないドライバーはベルンハルト、ジャニ、デビッドソン、コンウェイ。

ポールを獲得した#2 ポルシェのトリオは現在4連勝中で、今季のドライバーズチャンピオン獲得決定まであと少しに迫っている。ポールポジションの1点を追加し、敵地・富士での戴冠へとさらに近づいた。

#2 ポルシェのハートレーは「ラップタイムが極めて接近していた。そのなかでポールを獲ることができたのだから、間違いなく嬉しいことだよ」とコメント。バンバーも「#1との戦いはハードだった。自身(のドライブでの)初ポール獲得で、チームがまた予選1-2。ファンタスティックだね」と喜びを語っている。

決勝で#2 ポルシェが#8 トヨタに先着すると王座確定。また、今回はポルシェのマニュファクチャラーズタイトルも同時に決まる可能性がある。

ちなみにハートレーは日本時間の昨夜遅く、来週(22日決勝)のアメリカGPでのF1デビューが決まった“時の人”。同週のスーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿に参戦するP. ガスリーに代わる格好で、トロロッソからアメリカGPに参戦することとなった。ニュージーランド出身27歳のハートレーは、若手時代につかまえきれなかったF1参戦機会を思わぬかたちで得た。

ハートレーはアメリカGP参戦について、「F1マシンに乗るのは2012年以来だと思う。もちろんトロロッソの今季マシンには乗っていないし、シミュレーターでしか経験ができない。可能な限りの準備はするけど、へんに大きな期待は持ちすぎず、まずは楽しみたいと思っている」と富士でコメント。ちなみに開催コースのオースティンでは9月のWECで優勝したばかりだが、「マシン(カテゴリー)が違うからね。やはりこれは大きなチャレンジだ。明日ここ(富士)でWECのタイトルを決めて、F1デビューとなればタイミング的には最高かもしれないけどね」。

このまま最高のシナリオを完遂してF1デビューを迎えられるか、2号車トリオのなかでも最注目の存在となるハートレーだ。

一方、過去5戦4勝と得意にする母国戦で、トヨタは予選3-4位に甘んじた。ただ、チーム代表であり開発指揮官でもある村田久武氏は「戦える状態にあると思います」と、逆転での母国戦連覇の可能性を感じている様子。決勝も雨絡みの公算が高いが、ポルシェ対トヨタは予断を許さない激しい戦いになりそうだ。

他のクラスの予選1位は以下の通り。LMGTE-Amでは澤圭太が所属するクリアウォーターレーシングのフェラーリがクラスポールを獲得している。

<各クラスの予選1位>
LMP2:#13 オレカ07-ギブソン(M. ベシェ & D. ハイネマイヤー-ハンソン & N. ピケJr.)
LMGTE-Pro:#91 ポルシェ911RSR(R. リエツ & F. マコヴィッキィ)
LMGTE-Am:#61 フェラーリ(W-S. モク & 澤圭太 & M. グリフィン)

澤は予選での自身のドライブこそなかったが「ここまではチームとして、すべて順調に来ています」。好調ゆえに「自分たちでハードルを上げてしまっている感じもありますけどね」と笑顔を見せながら、明日はもちろん勝利を狙いつつ、「クラスタイトル争いのことも考えた戦いをしたいと思っています」と語っている。凱旋勝利に期待だ。

「6 HOURS OF FUJI」は明日(15日)がいよいよ決勝日。スタートフラッグを振るのは、かつてのWECドライバーであり現在も参戦チームを所有するハリウッドスター、パトリック・デンプシー氏。そしてゴールフラッグ担当は2014&15年GT500チャンピオンの松田次生選手という豪華布陣がレースに彩りを加えてくれるなか、勝つのはポルシェか、それともトヨタか。

決勝6時間レースは11時にスタートし、17時にチェッカーを迎える予定となっている。

《遠藤俊幸》

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