神戸製鋼製品、ホンダ乗用車で安全性を確認、オートバイでは調査中

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ホンダは19日、四輪車に関する安全宣言を出した。神戸製鋼所が品質を保証する書類を改ざんして、要求基準に合わない製品を顧客に納品していた問題で調査を終えた。

神鋼から直接購入していたアルミ板が、乗用車などのボンネットやドアなどに使われ、基準を満たしていない部材であったが、衝突安全性能は保たれていることがわかった。鉄粉については、データ改ざんが行われた工場から出荷されたものではないため影響はない、と神鋼から報告を受けているとして、調査から除外した。今後、サプライヤー購入分で判明した場合は改めて確認することになるが、ホンダ四輪としての不安材料は、ひとまずなくなったことになる。

ただその一方で、オートバイやスクーターなどの調査は「使われているかどうかも含めて調査継続中で発表できることはない」(本社広報担当者)と繰り返した。

神鋼のデータ改ざんはアルミ銅の事業部門を中心に行われている。これらの部材は二輪車では主に、フレームや車輪を支えるアーム部分に使用されていることが考えられる。走行安全性への影響は、主に外板に使用されている四輪車以上に大きい。「かなり広範囲に調べなければならないことがあり、時間がかかっている」(同前)。

また、神鋼はこの件について「不適合品があるかどうかはお話できない。顧客にはすべて伝えている。社会に公表することで不安を与えるより、顧客と話して安全性を確認することが重要と考えている」(秘書広報部)と、回答した。

ホンダを除く国内3社は神鋼の部材使用を特定し、安全性の確認に入っている。販売するモデル数が多いこともあるが、四輪車との対応の格差は否めない。

石井啓一国交相は20日の会見で「現時点では安全性に影響があるとは聞いていないが、引き続き自動車メーカー等に早急に調査を進めるよう指示している」と、話した。

《中島みなみ》

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