『DIATONE SOUND.NAVI』2017年モデル、最速&詳細リポート

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DIATONEから大注目の最新鋭機が登場! それぞれの利点を、詳細に最速リポート!!
DIATONEから大注目の最新鋭機が登場! それぞれの利点を、詳細に最速リポート!! 全 11 枚 拡大写真

DIATONEから、最新機種が登場する。1つは『DIATONE SOUND.NAVI』の2017年モデル、もう1つが、新型車載用DIATONEスピーカーだ。これらがどのような特長を持っているのかを、どこよりも早くお伝えしていく。

■さらなる音質向上を果たして『DIATONE SOUND.NAVI』の2017年モデルが2機種登場。

まずは、『DIATONE SOUND.NAVI』の2017年モデルから紹介していこう。登場するのは2モデル。1つが『NR-MZ300PREMI』(税抜価格:26万8000円、11月9日発売予定)、もう1つが『NR-MZ200PREMI-2』(税抜価格:24万円、12月5日発売予定)である。

前者が、待望の8インチモデル、後者が定番の7インチモデルだ。ともに品番に“PREMI”が付くプレミアムグレード機であり、今回スタンダードグレード機は登場しない。

さて、それぞれ従来モデルと比べてどのような進化を果たしているのだろうか。ちなみにDIATONEは今回、各機の進化を敢えて“深化”と呼んでいる。利点が深まった、というわけだ。

その1つ1つを具体的に解説していこう。最初に、『DIATONE SOUND.NAVI』のアイデンティティである、“音質性能”についてみていく。

なお2機種で名前が異なっているのだが、2機の間には“深化”度合いの違いもある。“NR-MZ300PREMI”のほうは“フルモデルチェンジ並”の性能向上が図られていて、“NR-MZ200PREMI-2”のほうは、“マイナーチェンジ”といった趣きだ。ただし、特に音の“深化度合い”については『NR-MZ200PREMI-2』でも聴いて分かるレベルで向上しているとのことだ。『NR-MZ300PREMI』の音質向上幅を“100”としたとき、『NR-MZ200PREMI-2』の音質向上幅は、その70%程度達成されている、というイメージであるようなのだ。実際のところは今後のテスト取材で明らかにしていく。続報にも注目していただきたい。

また、“NR-MZ300PREMI”の音質性能の向上幅は、『MZ100シリーズ』から『MZ200シリーズ』になったときと同一レベル、とのことだ。それもそのはずで、こちらでは画面サイズの大型化に伴い、内部の基板変更も行われている。ということはつまり、場合によっては抜本的な変更も可能となり得る。“フルモデルチェンジ並”という説明も腑に落ちる。

■手間暇がかけられ、音質性能がさらにとことん磨き込まれた…。

続いて、具体的な“深化”ポイントを紹介していこう。今回も、手間暇がたっぷりと掛けられ、気が遠くなるような“磨き込み”作業が実行されている。細かなブラッシュアップが多々、そこかしこに盛り込まれている。

注目ポイントの1つ目として挙げるべきは「リアルメジャーメント・サーキットテクノロジー」。DIATONEは今回、独自で音響パーツの内部までも解析し、周辺ノイズの影響を受けにくい最適な回路定数の割り出しを行った。こうすることで、聴感上のS/N感がさらに向上し、音場の広大化と立体化、そしてフォーカス感の大幅な向上に成功している。この“解析・最適化”技術の名前が、「リアルメジャーメント・サーキットテクノロジー」、というわけだ。

なお当技術は、今回両機種に搭載された唯一の新技術だ。つまり『NR-MZ200PREMI-2』は、これをもって大幅な音質向上を果たすことができている。当技術は、音に相当に効いている。

続いては『アドバンスドDACマスタークロックG4』について(以後で紹介する新機能はすべて『NR-MZ300PREMI』のみでの搭載技術となる)。これは、音質性能においての“肝”となるマスタークロック回路に、新規基板パターンレイアウトを採用した、というものだ。これにより、高周波領域の影響までも排除し、ノイズを抑えた圧倒的なスケール感が実現されている。

さらには「高周波電子部品と基板銅箔パターン設計の最適化」も行われている。これによっても聴感上のスケール感と奥行き感の大幅なアップが成し遂げられた。

また、内蔵アンプの音質向上も果たされた。「プリサイス・パターンニング・テクノロジー」により、DAC周りの基板パターンのミリ単位の微細な見直しが図られている。

「ピュアアナログコンテンツ再生」も見逃せない変更点だ。これにより「AUX-IN」の音質向上が実現されている。高性能なDAPがカーオーディオシステムに接続されることが多くなっているが、DAPは高性能になるほど、アナログ出力が高音質だ。なのでそれを「AUX」でカーオーディオシステムに取り込もうとするユーザーが増えつつあるが、『NR-MZ300PREMI』では、これに対しての高音質化も実行されている。

他では、ライン出力についても改善がされている。「プレミアムグレード外部出力アンプ」がそれだ。外部出力回路用素子にプロオーディオ用のデバイスを採用し、DAC信号を外部アンプへより正確に送り出せるようになっている。結果として同相ノイズ除去能力が従来デバイス比約30倍に改善し、外部アンプを接続するハイエンドシステムで飛躍的な音質向上を実現している。

■“ケタ違い”の新型車載用DIATONEスピーカー『DS-G300』

『NR-MZ300PREMI』では、ナビ性能の向上も果たされているのだが、それについての解説は次の機会に送らせていただくこととして、続いては、新型車載用DIATONEスピーカーについて解説していく。

製品名は、『DS-G300』(税抜価格:8万円、発売予定日は11月9日)。実はすでに試聴取材も終えている。そのインプレッション・リポートも近々に掲載する予定だが、結論だけ先にお伝えしておこう。この価格でこの音は、他ではそうそう聴けない。このスピーカーは凄い。

ところで、これまでスタンダードスピーカーとして人気を博していた『DS-G20』は、間もなく生産終了となる。そう聞くと、この『DS-G300』はその後継機と思ってしまいそうになるが、そうではない。品番の“ケタ”が違っていることから想像できるように、製品クオリティの“ケタ”も異なっている。

コンセプトを知れば、この製品開発に込められた熱い思いを理解できる。当機のコンセプトとは、「DIATONEの新たな挑戦」だ。

この言葉には、さまざまな要素が盛り込まれている。目指されたことは、以下の4点。1つ目は、“原音楽再生”という従来からのコンセプトはキープした上で、ライブの臨場感、圧倒的な情報量(音数)を実現すること。2つ目は、ハイスピードでありながら余韻を伴ったマッシブで力強い低音を実現すること。3つ目は、高速、等音速、フルレンジサウンドを実現すること。4つ目は、クルマに付けた際に最大限の力を発揮すること。

■ウーファー、トゥイーターともに、注目すべき重要技術を多々投入!

上記のコンセプトを実現させるための具体的なアプローチを解説していこう。

まず注目したいのは振動板素材そのものについて。ウーファー、トゥイーターともに使われている振動板素材は、DIATONEが独自に開発したお馴染みの「NCV」なのだが、それがさらなる進化を果たしている。性能を示す1つの目安となる伝搬速度は今回、5900m/秒を達成した。ちなみに『DS-G20』に使われていた「NCV」での同値は、5000m/秒、フラッグシップスピーカー『DS-SA1000』の「NCV-R」では6300m/秒であるので、今回の素材がハイエンドモデルに相当に近づいていることを伺い知れる。

その上でウーファーの振動板には「Wサイド・ソリッドライン構造」を注入。振動板の裏面だけでなく表面にも5本のリブを配することで、剛性を高め追従性の格段のアップが図られた。さらに、「モデルベース最適設計」も実施されている。これにより、幅広い取り付け条件での低音の制動特性の最適化が果たされている。

磁気回路にも手が加えられている。「DCT低歪大型フェライト磁気回路」が搭載され、さらにはフレームも強化され「アドバンスドHDフレーム」が採用されている。これらによってウーファーは、より分厚い低音の再生が可能となっている。

トゥイーターについても見どころは多々ある。1つは「スタンドの機能性と取り付け時の見映え向上」が施されたこと。スタンドのデザインがスマートになり、かつ上下方向に首振りする機能も盛り込まれている。

また、『DS-G500』に採用されていた「Yコンタクト構造ドーム&コーン型振動板」も採用されている。これにより、高音がさらに緻密にナチュラルになっている。

このように、各所の設計が見直され、「さらに力強く、さらに繊細に進化したハイエンドクオリティ」が実現された『DS-G300』。デリバリーが開始されたら、ぜひともご自身の耳で、この音を確認してほしい。

今後も随時、これらの製品についてのインプレッション・リポートや開発者インタビュー等々を掲載していく予定だ。これら最新機種の登場は、今後カーオーディオの愛好家の間で、話題沸騰となることは必至。当サイトが発する今後の情報にも、要注目。

DIATONEから大注目の最新鋭機が登場! それぞれの利点を、詳細に最速リポート!!

《太田祥三》

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