【東京モーターショー2017】全固体電池、セラミック、センサー…プラグだけではない NGK

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NGK 日本特殊陶業 ブース(東京モーターショー2017)
NGK 日本特殊陶業 ブース(東京モーターショー2017) 全 17 枚 拡大写真

NGK(日本特殊陶業)といえばスパークプラグの印象が強いが、昨今のEV化ブームへの対応にも余年がない。目玉の全固体電池のサンプル他、高周波半導体向けの特殊セラミック基板など次世代のニーズにも独自技術で対応する構えだ。

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「全固体電池」はトヨタが力を入れて開発を進めている次世代電池。通常バッテリーは発電するためセルの中に電解質(液体)が必要だ。乾電池なのに“液”もれするのは、中に少量の電解質に浸したシートがあるからだ。EVバッテリーの主流であるリチウムイオンバッテリーも同様だ。対して全固体電池は、電解質を利用せず発電する。高密度で大容量、液もれや破裂の危険がないバッテリーを実現できる。

NGKが開発している全固体電池は、得意のセラミック技術を応用した酸化物を使った方式となる。トヨタが開発中の全固体電池は硫黄酸化物を利用している。硫黄酸化物を使うとエネルギー効率はよくなるが、有毒ガスが発生するリスクがある。NGKの全固体電池はその心配がない。

「セラミック」はガイシなど絶縁体としても利用されるが、半導体チップのベース(基板)にも使われる。とくに高性能なセラミック基板は高周波デバイスで必要とされている。NGKの高周波用途多層LTCCは、5G時代の高周波半導体チップのベースとして利用が見込まれている。5G通信など、高速・大容量の無線通信は、コネクテッドカーや自動運転を実現するためには欠かせない技術のひとつだ。

新しい技術をキャッチアップしながらも、スパークプラグの技術革新も怠っているわけではない。ダウンサイジングターボブームにあわせて、ターボ用プラグの展示もあった。ダウンサイジングターボでは、過給圧が高めでプラグが点火しにくい傾向がある。そのためプラグの電圧が高めになるのだが、そうすると先端の劣化が早くなる。耐久性を高めた特別な白金チップ(先端)をレーザー溶接する技術によって、ダウンサイジングターボに最適なプラグを開発した。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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