【東京モーターショー2017】欧州で発表したばかりの メガーヌRS が日本初登場…ルノー

自動車 ニューモデル モーターショー
ルノー・メガーヌRS(東京モーターショー2017)
ルノー・メガーヌRS(東京モーターショー2017) 全 16 枚 拡大写真
東京モーターショー、ルノー・ジャポンのブースは、F1参戦40周年をテーマにルノー・スポールモデルが展示されている。その中の1台はフランクフルトモーターショー2017でデビューしたばかりの『メガーヌ・ルノースポール(以下メガーヌRS)』だ。

メガーヌRSはルノー・スポールのフラッグシップモデルに位置付けられ、ニュルブルクリンクのFF市販車最速ラップを2回も記録したクルマだ。日本においても「鈴鹿サーキットなど多くのサーキットで卓越した記憶に残るラップタイムを残してきた」とは、ルノー・スポールカーズのトップ、ジェネラルマネージャーのパトリス・ラティ氏の弁。

そういったヒストリーを持つクルマのフルモデルチェンジは、「本当に大きな挑戦だった」という。特に、「走る喜びとシャーシの効率を上げることは特に大変だった」と述べる。

「お客様にとって重要なのは、コーナリング時の俊敏性と効率性が走る喜びに繋がっていく。そこで、どうやったらカーブにおいてシャーシをより効率化することが出来るかが課題だった」。

また、ルノー・ジャポンマーケティング部マネージャーのフレデリック・ブレン氏は、今回のモデルチェンジは「キープコンセプト」だという。その理由は、「最高速を競うのではなく、ニュルブルクリンクへのチャレンジを含めコーナースピードを上げることだからだ」とし、「これは以前からルノー・スポールがずっと課題にしているものだ」と話す。

そのために採用されたのが“4コントロール”、四輪操舵だ。逆位相で最大2.7度、同位相で1度操舵される。

また、トレッドが広げられた結果、ボディもフロントで60mm、リアで45mm広げられた。ブレン氏は、「以前のメガーヌRSはアドオンっぽくフェンダーが取り付けられていたが、今回はルーテシアRSと同様に専用ボディが仕立て上げられた」。また、「フロントもリアも専用のバンパーで、マフラーもセンターの一本出しに見えるが、よく見ると2本出しだ」と述べる。

搭載されるエンジンは1.8リットルのターボエンジンで、280ps、390Nmを発揮。このエンジンは「F1のエンジニアたちと一緒に開発している」とラティ氏。トランスミッションは、「マニュアルギアボックスとデュアルクラッチトランスミッションの両方を市場に投入する」という。

フロントサスペンションはGT系のマクファーソン/コイル式からダブルアクスルストラットに変更するとともに、前後にダンパーインダンパー(HCC)が採用された。その結果、ブレン氏は「コーナースピード時にグリップを失わずに最適なコンビネーションを備えているだろう」とした。

日本での発売タイミングだが、フランクフルトモーターショー2017で発表され、欧州では来年1から2月に発売。その後日本へ導入されることからブレン氏は、「来年中には発売したい」とコメントする。

そのほかルノー・ジャポンブースには、先日発表されたばかりの『メガーヌGT』や、限定車の『トゥインゴGT』、そして、『ルーテシアRS』などのほか、F1ショーモデルが展示されている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  3. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  4. 4WDマニア集団の本気ホイール! 4x4エンジニアリング「ブラッドレーフォージド匠」20インチで輸入車SUVが唯一無二の存在感を纏うPR
  5. ホンダアクセス、6kW出力の家庭用EV充電器を発売…『N-ONE e:』などに対応
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る