JR東日本の盛岡支社は10月30日、大船渡線BRTの陸前高田駅(岩手県陸前高田市)を新しい中心市街地に移転させると発表した。移転日は2018年4月1日の予定。これにあわせて駅の新設や廃止も行われる。
陸前高田駅は、一ノ関~気仙沼~盛間を結ぶ大船渡線内の駅。2011年3月の東日本大震災で発生した津波により施設が流失した。2013年3月に気仙沼~盛間がバス高速輸送システム(BRT)により仮復旧した際、一般道区間の駅として陸前高田市役所の仮庁舎前に移設。2015年3月にはBRTに対応した駅舎が市役所の近くに整備された。
今回の移転先は、市役所から南へ約1.5kmの地点。待合室と販売窓口が設けられる。津波で流失した鉄道駅があった場所に近いほか、今年4月にオープンした複合商業施設「アバッセたかた」の最寄駅・まちなか陸前高田駅にも近い。
これに伴い、市役所付近には新たに栃ヶ沢公園駅が新設され、バスポールを設置。まちなか陸前高田駅は廃止される。実質的には、現在の陸前高田駅を栃ヶ沢公園駅に改称し、まちなか陸前高田駅を陸前高田駅に改称する形だ。ただし、陸前矢作方面のバスと気仙沼方面のバスの接続点は、新しい陸前高田駅に移る。