【アウディ SQ5 試乗】Q5との違いは「極上仕立ての走り」…島崎七生人

試乗記 輸入車
アウディ SQ5
アウディ SQ5 全 10 枚 拡大写真

アウディの“Sモデル”が、標準車に対し、より動力性能を高めた存在であることはご承知のとおり。ところが実際に試乗してみると、モデルごと独自のプランで仕立てられていることがわかる。

新型『Q5』に対する『SQ5』もそうだ。メーカーのリリースに“トップスポーツモデル”とあり、もちろんそのタイトルに相違はない。日本仕様で70kgの軽量化を果たした新型のボディにV6の3リットル・ツインスクロールターボを搭載。354ps/500Nmの性能が与えられている。8速ティプトロニックを介しクワトロで路面に余すところなく駆動力を伝達。そのスペックは、読んだだけでも高性能であることの想像がつく。

ところが実際に走らせてみると、意外なほどにジェントルなのだった。もちろんドライブセレクトを切り替えるなどし、しかるべきモードで走らせれば速い。が、速いけれど加速はあくまでスムースで、粗野なところがないのがクラス相応といったところ。

乗り味も然り。試乗車は標準のダンピングコントロール付きスポーツサスペンションほか、オプションのダイナミックステアリングも装着していた。が、ステアリングこそクッキリとしたレスポンスを示し、乗り味も21インチタイヤであることを時折意識させられる。が、総体的にはしっかりとダンピングを効かせた質の高い乗り味に仕立てられていて、走るほどにその味わいとコクに身体が馴染んでいく。『Q5』に対し、走りのこだわり具合の差を実感するところだ。

室内のしつらえは最上級だ。前席はもちろんだが、後席の快適なクッション、角度、広さは、家族や大事な人を後席に乗せる機会の多いオーナーが安心して選んでいい…そんな仕上げになっている。ラゲッジスペースの広さもこのクラスならではだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る