日本車両からシーメンスに…住友商事、米国向け鉄道車両の発注先を変更

鉄道 企業動向
日本車両が受注時に発表した準高速鉄道用2階建て客車のイメージ。製造メーカーがシーメンスに、車両の形態が1階建てに変わる。
日本車両が受注時に発表した準高速鉄道用2階建て客車のイメージ。製造メーカーがシーメンスに、車両の形態が1階建てに変わる。 全 2 枚 拡大写真

住友商事グループの米州住友商事が米国カリフォルニア州交通局(Caltrans)とイリノイ州運輸省(IDOT)との間で契約した鉄道車両の納入について、住友商事は11月6日、車両の製造メーカーを日本車輌製造(日本車両)からシーメンスに変えると発表した。

【画像全2枚】

日本車両は2012年11月、米州住友商事を通じてCaltransとIDOTから準高速鉄道用の2階建て客車130両を受注。Caltransに42両、IDOTに88両を納入する計画だった。しかし、日本車両が「技術的な困難に直面し、本案件の遂行が困難になった」(住友商事)ことから、米州住友商事とCaltrans、IDOTは契約内容を改訂することにした。

米州住友商事はシーメンスと車両製造に関する契約を新たに締結。シーメンスが日本車両に代わって準高速鉄道用の車両を納入する。米州住友商事・Caltrans・IDOTの契約内容も改訂され、車両の形態は2階建てから1階建てに変更。Caltransに49両、IDOTに88両の計137両を納入する。

日本車両は住友商事グループに対し、3億2894万2000ドル(約372億円)の解決金を支払うものとし、11月6日付で和解契約を締結した。これに伴い日本車両は、親会社のJR東海から350億円を借り入れる。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ダイハツ タフト 新型試乗】ほどよい個性とさりげない行動範囲の広さがいい…島崎七生人
  2. マツダの新型SUV『EZ-60』が250万円スタート…10月に盛り上がった口コミ記事ベスト5
  3. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. ブリッツ、エンジン出力向上デバイス「パワコンX」発売、190車種以上に対応
  5. 「ピンチな時に覚醒する日産」新型ティアナの大進化に、SNSでは「セダン復活」熱が再燃
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る