日産、検査員の認定テストでも不正---適格性も揺らぐ

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日産追浜工場
日産追浜工場 全 2 枚 拡大写真

日産自動車の不適切事案が拡大している。自動車の安全性をチェックする完成検査で、同社はこれまでも無資格の補助検査員が行っていたことが発覚していたが、資格者である完成検査員の認定でも不適切行為があることが、新たにわかった。

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日産は「検査に必要な知識及び技能を有する者」について、72時間の教育、2か月の実務経験、5時間の集中講義の後、確認テストを行い、合格した者を完成検査員として認定することを、国土交通省に届け出ていた。同社広報担当者はこう説明した。

「国土交通省から届出と違うプログラムで行っているという指摘を受けた。確認ポイント、回答を提示しながら(確認テストを)行っていることは、知識や技能を有することにはならないのではないか、と。我々としては、充分な経験もあるので大丈夫だと思っていた」

石井啓一国土交通省は7日の会見で「試験で不正な行為が行われていた事案は、育成プロセスをないがしろにする不適切な行為」と、断じた。

ただ、新たに報じられた同社の不適切行為は、これだけではない。国交省が行った立入検査で、完成検査員であることが外見上わかるバッジを無資格者に貸し出すなど妨害行為を行っていたというものだ。これらの不適切行為について、石井氏は次のように述べた。

「9月に行った立入検査では不適切な対応があって、29日に指摘した。この件については、日産で第三者を含む調査をしていて経過報告は受けている。これについては厳正に対処したい。過去の検査時の対応は、日産に対して過去の対応も含めて詳細かつ徹底的な調査を支持しているので、報告を待って内容を検討したい」

前述の日産広報担当者は、こういう。「完成検査は適切に行っているはずだった。指摘された点は、報告の中に盛り込み、完成検査制度を適切に行うための恒久的な対策や完成検査工程を変更する場合のプロセスを説明する」。

これらの新たな不適切行為について、日産は自社の監査では発見することができず、第三者を交えた調査でわかったことは深刻だ。工場の生産再開を前に、日産は再試験を行い、完成検査員の再教育を始めた。

《中島みなみ》

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