米国に本拠を置くベロダインLiDAR社は11月7日、新型ライダーを開発した、と発表した。
ベロダインLiDAR社は1983年に設立。米国カリフォルニア州シリコンバレーに本拠を置き、車両の周囲の物体を検知するセンサー、「LiDAR」などを手がける。2005年には、世界初の3DリアルタイムLiDARセンサーを発明して、特許を取得。自動運転車の中核となるセンサー技術を開発している。
また、同社は今秋、メルセデスベンツから完全自動運転車の開発のためのセンサーを受注。メルセデスベンツは自動運転を実現するために、異なる複数のセンサーを統合したシステムを開発中。これに、ベロダインLiDARのセンサーを採用し、各種センサーのデータを組み合わせた状況分析を継続的に行う予定。自動運転車が、安全な軌道を確実に走行できるようにすることを狙う。
ベロダインLiDARの新型ライダー「VLS-128」は、解像度が従来の4倍の性能を持っているのが特徴。リアルタイムで3D画像を撮影し、コンピューターが数十億のデータポイントを生成。これにより、高度な自動運転を可能にしている。
とくに性能が向上したのが、高速道路を走行中に物体を検出して衝突を回避する能力。同社によると、車両がより速く進むほど、安全性評価のために、より速いペースでより多くのデータが必要になるという。