ZFが試乗会、国内初めて…安全、効率、自動運転をワンストップで提供したい

自動車 テクノロジー ITS
ZFのCar eWallet搭載車
ZFのCar eWallet搭載車 全 2 枚 拡大写真

ZFジャパンは6日から9日にかけて、静岡県の富士スピードウェイおよび周辺の東名高速道路において、大手自動車メーカー向けに初めての試乗会「Vision Zero Days Japan」を開催、同社の先端技術をデモンストレーションした。

自動料金決済システム「Car eWallet」を組み込んだ電気自動車(EV)のプロトタイプや先端運転支援システム(ADAS)を搭載した車両などを使い、最新技術や製品を紹介した。

ZFとIBMが共同開発した「Car eWallet」は有料道路や駐車場など様々な料金の電子決済だ。さらにパブリック・クラウドサービス・プラットフォームを活用し、カーシェアリング、給油や充電、さらに配達サービスなどの料金支払いも行なえるネットワークの構築も進めている。プロトタイプ車両は9月のフランクフルトモーターショーで世界初公開され、今回のイベントがドイツ国外で初のお披露目となった。

運転支援システムのデモンストレーション車両は、ZF製カメラとレーダーのセンシングにより、車間距離の保持や車線維持機能に加え、高速道路上における分流(一部自動でのインターチェンジ流出)機能も搭載されている。自動運転機能に関しては、欧州と中国、アメリカおよび横浜市のジャパン・テックセンターが連携して開発を進めており、2018年より様々なソリューションの提供を行なうという。

伝統的に駆動系およびシャシシステムなどの機械機構に強みをもつZFは、2015年にセンサーや安全技術を得意とする米TRWオートモーティブ社を統合し、グローバルなメガサプライヤーとなった。2020年までに交通事故と排ガスをゼロにする「ビジョン・ゼロ」の実現に向け、ZFは日本の自動車メーカーのニーズに対応した安全、効率、自動運転に関わるシステムを“ワンストップ”で提供できる体制を整えていく、とする。

《高木啓》

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