あわや2万ボルト…トラックが踏切の高さ制限ワイヤーに接触、列車も被害

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荷台へ乱雑に積載していた車両の上部が高さ制限のワイヤーに引っかかり、切れたワイヤーが通過列車のパンタグラフにも引っかかって破壊するという二次被害を生んでしまった事故。

高さ制限のワイヤーに引っかかったものの、その先に張られていた架線に引っかからなかったのは不幸中の幸いか。引っかかっていた場合、高電圧(交流2万ボルト)の直撃を受けていたかもしれない。

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9日午後0時40分ごろ、佐賀県吉野ヶ里町内にあるJR長崎本線の踏切を通過したトラックが、高さ制限を示すワイヤーを切断。直後に通過した普通列車がこれを巻き込み、パンタグラフを破損する事故が起きた。人的な被害は無かった。

佐賀県警・神埼署によると、現場は吉野ヶ里町吉田付近(神埼~吉野ヶ里公園駅間)にある踏切。遮断機や警報機が設置されている。荷台に車両2台を積載した中型トラックが踏切を通過しようとした際、路面から4.5m上にある高さ制限を示すワイヤーに接触して切断。直後に通過した上り普通列車(肥前山口発/鳥栖行き、4両編成)のパンタグラフにこのワイヤーが絡まり、パンタグラフが破損した。

列車は自走できなくなって立ち往生。乗客乗員約70人にケガはなかった。遮断棹も折れており、警察ではトラックを運転していた50歳代の男性から過失往来危険などの容疑で事情を聞いている。

警察では荷台への積載方法に問題があり、踏切の高さ制限を超過した状態で通過しようとしたことが事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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