中小企業では国内最大級のトレードショーと言われる産業交流展。それゆえ、様々な業種が出展しているが、そんな中にドローンを並べているブースを見つけた。出展していたのはドローンビレッジというグループ。関東を中心に7店舗で同一ブランドを展開しているもので、船橋本部の田村慎一郎氏に最近のドローン事情を伺った。
最近、イベントなどでトラブルを起こしたドローンなどがあり、問題視されているイメージもあるが、販売や飛行依頼などの状況はどうなのだろう。
「事業用としてのニーズはどんどん高まっています。赤外線カメラと180倍ズーム付きカメラを組み合せて搭載したドローンで、メガソーラーのソーラーパネルを点検したり、高圧線の鉄塔の碍子の破損や交換の前準備に型番をチェックするなど、用途は広がっています」
PVや映画の撮影などで飛行を依頼されることも多いそうだ。ちなみに、最近子供向けのイベントで突如、ドローンがコントロールを失って墜落してしまった事件があったが、あれは整備不良、もしくは技術不足が原因だと言う。
「GPSを受信出来ている時には、手を放していても自動で空中に静止できるくらい安定性は高いんです。でも、GPSは途切れることもあって、その時には手動で姿勢を制御してあげる必要があるんですね」
同社の扱うDJI社製ドローンは、6万円から様々なサイズや機能の機種が用意されているが、70万円程度のドローンに30万円ほどのカメラなどのオプションを装着するあたりが個人用としては上限とか。
今回の展示会ではドローンに搭載したカメラをVRゴーグルで見ながら操縦できるセットもあった。ゴーグルは6万円程度(現在キャンペーン中で5万円程度)と思ったほど高くない。試しにブース上部に固定しているドローンの映像をVRゴーグルで覗かせてもらうと、首を上下左右に振ればある程度の範囲まではカメラが動いてくれるので、まるでドローンに乗っている気分になりそうだった。思わず「欲しいッ」と呟きそうになってしまったのだ。