夏タイヤのまま走行してスリップか、トレーラーが欄干を突き破る

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秋から冬へ季節が変わる際、タイヤの交換時期を見誤ったことで起きるタイプの事故。

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21日午後0時30分ごろ、新潟県上越市内の国道253号を走行していた大型トレーラーが路外に逸脱。橋の欄干に衝突する事故が起きた。人的な被害は無かったが、現場付近の約25km区間が通行止めとなっている。

新潟県警・上越署によると、現場は上越市大島区大平付近で片側1車線の緩やかなカーブとなっている橋の上。大型トレーラー(キャリアカー)は右カーブを進行中に道路左側の欄干に衝突した。

運転席部分(トラクターヘッド)はトレーラー部分に押し出されるようにして欄干を突き破って中破。トレーラー部分に積載されていた車両1台が川へ転落したが、運転していた40歳代の男性にケガはなかった。

事故当時、現場の路面は濡れた状態。路肩の一部には雪が残っていたが、トレーラーは夏タイヤのまま走行していた。警察ではスリップしたことで路外に逸脱したものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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出発地はまだ夏タイヤで十分であったとして、その道中で突発的に雪が降っていたり、低温で路面凍結が発生していた場合、あるいはそうした状況を軽視していたことによって事故に至ることがある。

現場は橋上だが、橋というのは下部を風が吹き抜けることで冷やされやすく、他の場所では大丈夫であっても「橋上の路面だけは凍っている」ということも。

この日は秋田県湯沢市内の国道13号でも夏タイヤ装着車両による凍結路面でのスリップ事故が発生している。雪が降り出してから慌てるのではなく、タイヤは早めに交換しておくべきだろう。

《石田真一》

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