国鉄の美的センスを形に…車両消毒剤のフレグランスと青モケットクッションを商品化

鉄道 企業動向
鉄道グッズ初のフレグランス「国鉄の香り」の製品版パッケージ。国鉄ファンのすべての人に手に取ってほしい「宝物」だという。
鉄道グッズ初のフレグランス「国鉄の香り」の製品版パッケージ。国鉄ファンのすべての人に手に取ってほしい「宝物」だという。 全 2 枚 拡大写真

国鉄時代の車両に乗ると、必ず感じた消毒剤の香り。その懐かしい香りが、このほど、ルームフレグランスという形で商品化された。

「国鉄の香り」と題したこの製品は、福岡市東区の貝塚公園に保存されているブルートレイン・ナハネフ22形(ナハネフ22 1007)の清掃・補修活動を2009年から行なっている高橋竜(「高」は旧漢字)さんが発案し、クラウドファンディングサイト「Ready for」で、商品化のための支援を募ってきた。当初の目標金額は50万円だったが、11月29日現在、約164万円の支援が集まっている。

工作機械や部品の輸出入コーディネートを手がける会社「エムエイチエス」の代表取締役などを務める高橋さんは、東海道新幹線を生んだ十河信二国鉄総裁と島秀雄国鉄技師長について調べていくうちに、2人が活躍していた時代に国鉄が持っていた美的センスを形にしたいと思い立ち、「COQTEZ」(コクテツ)という名のブランドを立ち上げた。

その最初の製品となる「国鉄の香り」は、調香や製造を、天然素材にこだわった草木染製品やフレグランスなどを製造しているブランド「バリバリー」に委託。化学薬品を一切使用しない、自然素材のみの特殊な製法で造られたという。

「COQTEZ」では、「国鉄の香り」と同時に、国鉄時代に使われていた青いモケットを加工したクッション「国鉄青モケットクッション」の商品化も実現しており、「国鉄の香り」をそれに吹きかけて使うことを勧めている。

これまで鉄道に関する製品には、人の五感に訴えるものがなかっただけに、高橋さんは「国鉄の香り」が「唯一無二の感動を味わってもらえるのではないかと願っています」と言う。

両製品とも、クラウドファンディングへの支援に対するリターンという形で提供されており、11月29日時点では、「国鉄の香り」製品版パッケージ(2万7000円分のリターン)と、「国鉄青モケットミニクッション」(5900円分のリターン)、「国鉄青モケットクッション2個セット」(1万7800円分のリターン)の在庫が残っている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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