「テクノロジーはレーストラックで開発」、幕を開けるアウディの新たな挑戦【フォーミュラE】

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
フォーミュラE 香港 アウディ プレスカンファレンス
フォーミュラE 香港 アウディ プレスカンファレンス 全 18 枚 拡大写真

アウディは12月2日に香港で開幕する「フォーミュラE 2017-2018シーズン」にファクトリーチームとして初参戦する。新たに開発したEVレーシングカー、アウディ『e-tron FE04』を投入し頂点を目指す。

シリーズが始まった2014年からチームABTシェフラーを支援してきたアウディ。昨シーズンはルーカス・ディ・グラッシ選手がドライバーズタイトルを獲得している。フォーミュラEにドイツ車メーカーのワークスが参戦するのは同社が初めてだ。

アウディのモータースポーツにおける歴史は長い。「レースは技術の実験室である」とし、その活動に注力してきた創業者アウグスト・ホルヒ博士の信念は現代にも引き継がれている。1934年、フォーミュラカーの原型となる『シルバーアロー』が誕生。1981年にはフルタイム4WDを採用した『クアトロ』による世界ラリーカー選手権(WRC)で初勝利。その後は、パイクスピーク国際ヒルクライムを経て、1999年にはルマン24時間耐久レースに参戦し、13年の間に11年の優勝を飾った。惜しくも昨シーズンをもってFIA世界耐久選手権(WEC)撤退を発表したが、電動化のノウハウを得るべく舞台を変えて新たな挑戦が始まる。

1日には、香港市内でプレスカンファレンスが行われた。チーム代表を務めるアラン・マクニッシュ氏は、「1989年にマカオで初めてレースした時から、テクノロジーは大きく変わり常に前進している。アウディでもその発展を見てきた。デュアル・インジェクションやTDIなどの技術を生み出してきたアウディが、また次世代のモビリティで闘うのはエキサイティングだ。テクノロジーはレーシングトラックで開発する。フォーミュラE参戦の意義は大きい」と話す。

明日に控えた開幕戦に向けての調子を訊かれると、「テストを重ねて信頼性の高いマシンに仕上がっているので、非常にポジティブだ。もちろん勝ちたいと思っているし、チームは素晴らしい仕事をしてくれると思う。競争は激しいが、1位を防衛しチャンピオンになることが我々の目的」と力強く語った。

1号車を駆るルーカス・ディ・グラッシ選手は「昨年に続き良い結果を残したい。内燃機関からEVへと変わる新しいチャプターの幕が上がる。今年はトランシュミッションの効率をより上げるためにシングルギアを採用しているのが大きな変化。また、0-100km加速3.9秒という素晴らしいテクノロジーも備えている。とにかくレースを楽しみたい」とコメント。

また、66号車をドライブするダニエル・アプト選手は「マシンの調子は良いし、カラーもモダンに仕上がっていて気に入っている。日曜日は25歳の誕生日なので、勝って最高のバースデーにしたい」と笑顔を見せた。

フォーミュラE第1・2戦は、市街地を利用した「香港セントラル ハーバーフロント サーキット」で開催。1周1.86kmのコースを、2日は43周、3日は45周で競う。2日は11時から予選がスタートし、決勝レースは15時から行われる(現地時間)。

<協力:アウディ ジャパン>
開幕前夜、ワークスとして初参戦するアウディのモータースポーツ責任者 ディーター・ガス氏…

《吉田 瑶子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  2. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  3. スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
  4. 1回あたり300円、10分で施工できる凄技コーティング、洗車機との相性も抜群『CCウォーターゴールド』が選ばれる理由PR
  5. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  6. アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
  7. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  8. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  9. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  10. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る