小田急“赤いロマンスカー”の愛称決まる…10年ぶり新型は GSE「Graceful」

鉄道 企業動向
新ロマンスカー70000形の車両愛称は「GSE」に決まった。
新ロマンスカー70000形の車両愛称は「GSE」に決まった。 全 3 枚 拡大写真

小田急電鉄は12月5日、特急ロマンスカーの新型電車「70000形」の愛称を「GSE」に決めたと発表した。2018年3月中旬のダイヤ改正にあわせてデビューする。

70000形は観光輸送と通勤輸送の両方に対応した、ロマンスカーの新型車両。14両(7両編成2本)の導入が計画されており、3月中旬ダイヤ改正時にデビューする7両(7両編成1本)がこのほど完成した。ロマンスカーに新型車両が導入されるのは、2008年デビューの60000形「MSE」以来10年ぶりだ。

従来車の7000形「LSE」や50000形「VSE」と同様、先頭車の一番前に前面展望席を設置。車体は「LSE」などで使われている赤系統の「バーミリオン」で全体を塗装し、小田急の「伝統」を重視したデザインにしたという。

愛称の「GSE」は「Graceful Super Express」の略。70000形の開発コンセプト「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」にあわせ、「優雅さ」を表す「Graceful」を用いた。

「VSE」「MSE」に続き「GSE」をデザインした建築家の岡部憲明さんは、12月2日に行われた講演会で「(赤い)『GSE』と(白い)『VSE』が対(つい)になるようにした。『VSE』が貴公子なら『GSE』はレディ」などと話した。

ロマンスカーの車両はアルファベットの愛称が付けられており、1957年にデビューした3000形の愛称は「Super Express」を略した「SE」だった。3000形以降は7000形「LSE」や50000形「VSE」、60000形「MSE」のように、「SE」に「Luxury」「Vault」「Multi」など各形式の特徴を表現した言葉の頭文字を加えている。

一方、通勤客向けのロマンスカーを中心に運用されている30000形は「Excellent Express」を略した「EXE」(リニューアル車は「EXEα」)で、「SE」は含まれていない。このため、70000形の愛称に「SE」が含まれるかどうかが注目点の一つになっていた。
小田急電鉄は12月5日、車両基地の大野総合車両所で新型車両の70000形電車「GSE」を報道陣に公開した。2018年3月…

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る