【新聞ウォッチ】訪日外国人客に人気の「公道カート」安全基準の規制強化へ

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公道カートの例 (c) Getty Images
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年12月6日付

●19年即位時「10連休」政府検討、5月1日祝日で(読売・1面)

●賃上げ要求足踏み、18年春闘「3000円以上」軸に調整(読売・8面)

●自動運転車が送迎、日産・DeNAが実験(読売・8面)

●ロマンスカー新型お披露目、小田急電鉄(読売・33面)

●リハビリ患者の運転復帰を支援、ホンダ、講習公開(朝日・8面)

●EV新電池、トヨタ注力、反転攻勢へ20年代前半にも実用化(朝日・9面)

●シートベルト・尾灯、公道カートも義務、年度内に安全基準改正(朝日・29面)

●トヨタ次はEV対応、プリウス発売から20年、EV技術活用量産化急ぐ(毎日・7面)

●JTB年末年始見通し、海外旅行最多70万人、日並び・ボーナス増寄与(日経・15面)

●11月の中国新車販売、日産21.8%増、トヨタ1.3%減(日経・17面)

ひとくちコメント

ドライバーが任天堂のアクションレースゲームの「マリオカート」やアニメキャラなどのコスプレをして、都心などの公道をカルガモのように連なってカートが走る光景をよく見かける。その「公道カート」について、国土交通省は、シートベルトや尾灯などの装備を義務づけることを決めたという。2017年度内にも道路運送車両法に基づく安全基準を改正するそうだ。

きょうの各紙が「公道カート規制強化へ」などと社会面で取り上げている。それによると、公道カートは遊園地のゴーカートのようなスタイルで、道路交通法上「普通乗用車」に分類。公道での運転では免許が必要で、60km/hで走行が可能だそうだが、車体の安全基準を定める道路運送車両法上は「原動機付き自転車」扱いのため、シートベルトやヘルメットの装着義務はないそうだ。

また、車高が低いため周囲のクルマから見えにくく、交通量が多い繁華街などでは危険な迷惑運転や事故が問題となっている。

このため、国交省では、シートベルトのほか、周囲から視認しやすい高さ1メートルほどの構造にすることを求め、その上部に赤の尾灯をつけることなども義務付けるという。

「公道カート」は日本の交通事情に不慣れな訪日外国人観光客らに人気があるようだが、その外国人観光客が日本を訪れて驚いたことは、信号機のない横断歩道を渡ろうと立ち止まってもクルマが一時停止しないで突っ走るケースが多いことだそうだ。

自宅近くの見通しの良い一直線の道路でも目の前を走る抜けるクルマを何台も待たないと横断歩道を渡れない。しかも、そこの横断歩道の白いペンキが剥げていて、遠くからではドライバーにもわかりにくい。いつ事故が起こっても不思議ではないが、都内でもそんな危険な道路があるにもかかわらず、所轄の警察署は放置したままである。

《福田俊之》

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