マツダとプジョーのSUVラインアップは“絶妙に丸かぶり”している…勝手に比較検証

試乗記 国産車
マツダとプジョーのSUVラインアップは絶妙に丸かぶりしている…勝手に比較検証してみた。写真はマツダCX-5とプジョー3008
マツダとプジョーのSUVラインアップは絶妙に丸かぶりしている…勝手に比較検証してみた。写真はマツダCX-5とプジョー3008 全 28 枚 拡大写真

ひと昔まで、「デザインがなんとも洒落ている」というのはヨーロッパ車の専売特許だったようにも思う。だが最近は日本車もその分野での進捗が著しく、「デザインにこだわるならやっぱ欧州車だよね」と一概には言えなくなってきている。特に近年のマツダ各車は、ある意味「日本車離れしてえる」とさえ言えそうなデザイン性の高さにより、従来はヨーロッパ車しか眼中になかったユーザー層をそれなり以上に取り込んでいるはずだ。

【画像全28枚】

そして例えば今、プジョーのSUVラインアップとマツダのSUVラインアップは、それぞれのセグメントで“絶妙に丸かぶり”しているため、ユーザーとしてはどちらを選べばよりシアワセになれるのか悩むところかもしれない(ひと昔前には考えもしなかった悩みだ…)。

ということで、ここでは一例としてプジョーとマツダの人気SUVをセグメントごとに比較し、ともにデザインを武器にグローバルで戦っている両者の共通点と違いを探ってみよう。

◆プジョー2008 vs マツダCX-3
プジョー2008とマツダCX-3
両ブランドのSUVのなかでもっとも小さなクラスはプジョー『2008』とマツダ『CX-3』。内外装デザインはどちらもそれぞれステキなので、ここに関しては優劣ではなく「好み」で決めるほかないだろう。

ボディサイズも「似たようなもの」と言えるが、プジョー2008のほうが全長と全幅はいくぶん小ぶり(全長4160×全幅1740×全高1570mm。CX-3は同4275×1765×1550mm)。若干ではあるが、より小さな車のほうが都合が良い人には2008がハマるはずだ。

駆動方式は2008が全グレードFFであるのに対し、CX-3はFFと4WDの二面展開。それゆえ悪路を走る機会が多い人には4WD版のCX-3がオススメとなるが、舗装路メインの人であればFF版2008の軽やかさも捨てがたい。

エンジンは2008が1.2リットルのガソリン直3ターボで、CX-3は2リットル直4ガソリンと1.5リットル直4ディーゼルターボの2種類。ガソリン仕様に関しては2008の1.2リットル直3ターボの経済性にやや分があるように思えるが、ディーゼルターボならではの強力なトルクが欲しいならば、選ぶのは必然的にCX-3となる。

◆プジョー3008 vs マツダCX-5
プジョー3008とマツダCX-5
日本の道路環境での使い勝手が何かと良好な「中くらいのサイズ」でカブっているのがプジョー『3008』とマツダ『CX-5』。ここでもデザイン性は両者とも非常に高く、その勝敗を分けるポイントは「好みの問題」でしかない。

ボディサイズは、全幅は両者とも1840mmだが、全長はCX-5のほうが100mm長い4545mm、全高もCX-5のほうが60mm高く1690mmとなっている。この差を「余裕があったほうが(デカいほうが)いい」と取るか、「デカい車は邪魔」と感じるかも、各自の好みや使用環境などによるだろう。

パワートレインは、3008が1.6リットル直4ガソリンターボと2リットルディーゼルターボの二本立てで、CX-5は自然吸気の2リットルまたは2.5リットル直4ガソリンと、2.2リットルディーゼルターボの計3種類。どれもそれなり以上に魅力的なユニットだ。

中でも力強く経済性にも優れるディーゼルエンジンは、プジョー、マツダのお家芸とも言えるもの。3008「BlueHDi」の180ps、400Nmに対し、CX-5「XD」は175ps、420Nmと、スペック的にも拮抗。燃費は3008が18.7km/リットル、マツダが17.2~18km/リットルと僅差で3008に軍配が上がる。

◆プジョー5008 vs マツダCX-8
プジョー5008とマツダCX-8
「3列シート/7人乗りの最上級SUV」という点で丸被りしているのがプジョー『5008』とマツダ『CX-8』。デザイン性はこれまた両者とも非常に良好と思えるが、「マツダの鼓動デザインはさすがにちょっとワンパターンかも?」と感じる人は、プジョー5008の有機的でありながらも「威厳」と「新しさ」を感じさせるデザインのほうが満足度は高そうだ。

2列目シートの座り心地と3列目シートへのアクセス性はどちらもなかなかのものだが、3列目の格納の容易さに関しては、そのあたりを大の得意技としている日本車であるCX-8のほうが僅かに上か。しかしながら全体的なインテリアデザインは(主観の問題に過ぎないかもしれないが)5008が上回っているようにも思えるため、ここはなんとも微妙なところ。

搭載エンジンは5008が1.6リットルガソリンターボと2リットルディーゼルターボの2種類で、CX-8は2.2リットルディーゼルターボのみ。いずれも甲乙丙とは付けづらい、非常に魅力的な発動機である。価格はCX-8が319万6800円からなのに対し、5008は404万円と入り口の差はそれなりに大きい。しかし、安全装備や内装の充実など、それぞれ一長一短あるのでじっくりと選びたい。

《谷山 雪》

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