世界初の自動車用統合HMIプラットフォーム、デンソーとブラックベリーが共同開発

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
イメージ
イメージ 全 2 枚 拡大写真

デンソーとカナダの通信機器大手ブラックベリー社は12月14日、世界初となる自動車用統合HMIプラットフォームを共同開発したと発表した。

近年、安全性や利便性向上に伴い、車両がドライバーに伝える情報は増加し、車室内には複数のHMI製品が搭載されている。各HMI製品の作動には、その特性にあわせた複数のOSが必要となり、コスト増の要因ともなっている。また従来、各OSは複数のマイコンで個別に制御されており、表示内容や音声を複雑に連携、協調させることはできなかった。

今回両社が開発した統合HMIプラットフォームは、ブラックベリー社製の仮想化技術「QNXハイパーバイザー」を、インテル Atomプロセッサー A3900シリーズに搭載し、世界で初めて自動車のコックピットへ応用させたものだ。ハイパーバイザー技術は特性の異なる複数のOSを独立化。一つのマイコンで統合制御することで、HMI製品同士の連携、協調を可能にし、必要な情報を、適切なタイミングで適切な機器に表示できる。

たとえば、運転中の車両周辺やドライバーの状況に応じた注意喚起・警告を、わかりやすい表現で、わかりやすい機器へ、違和感のないタイミングで表現したり、メーター画面とセンターディスプレイの連携による、一体感のあるアニメーション表示や、メーター画面内へのナビ画面の一部表示などが可能になる。また、メーター画面とセンターディスプレイ画面に高い描画力が必要な場合も、一つのマイコンを性能更新するのみ。商品力向上とコストダウンの両立に貢献する。

デンソーは、2018年1月9日から12日に米国ラスベガスにて開催される国際家電見本市「CES2018」で、今回開発した統合HMIプラットフォーム開発品のデモ機を展示。2019年以降、順次車両に搭載していく計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  4. マツダ『ロードスター』35周年、歴代4モデルのピンバッジを先行販売…8月29日から
  5. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る