衝突で劇物入りタンクが落下---8時間の通行止めに

自動車 社会 社会

13日午前1時15分ごろ、群馬県渋川市内の関越自動車道上り線で、大型トラックなどの車両5台が関係する多重衝突が発生。うち1台から劇物の入ったポリタンク多数が落下する事故が起きた。事故による人的な被害は無かったという。

群馬県警・高速隊によると、現場は渋川市赤城町勝保沢付近で片側2車線の直線区間。第1車線を走行していた大型トラックに対し、後続の乗用車が追突。この際に大型トラックから脱落したスペアタイヤが滑走して第2車線側へ進入。これを避けようとした別の大型トラックが急ハンドルを切ったことで中央分離帯に突っ込んで荷台部分が損壊。劇物(水酸化ナトリウム)の入ったポリタンク約500個が周囲に落下し、このタンクに後続車2台が衝突するなど、車両5台が関係する多重衝突に発展した。

事故による人的な被害は無かったが、落下や衝突の衝撃によってタンク多数が破壊されて中身が約300mに渡って散乱。これを除去するために現場を含む上下線の一部区間が約8時間に渡って通行止めとなった。

警察では最初に事故を起こした乗用車の前方不注視が主因とみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

事故を起こしたトラックの荷台から落下したのは、劇物である水酸化ナトリウムの入ったポリタンクだった。

「事故による人的な被害はなかった」とされているが、事故後に通りかかった人が撤去の手伝いを行っていた際、破損したポリタンクの中身を知らずに触れてしまい、化学やけどを負ってしまったようだ。

タンクの大部分は損壊せずに済んだようだが、撤去後の路面清掃も必要とされたために長時間の通行止めが発生している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  2. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  3. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  4. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  5. 「かっこよすぎて悶える」ホンダ『プレリュード』レーシングカー公開!SNSでは「来年が楽しみ」と活躍に期待
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る