御殿場線から『あさぎり』の名が消える 2018年3月「春のダイヤ改正」

鉄道 企業動向
2012年3月から『あさぎり』に使われている小田急60000形「MSE」。60000形としての『あさぎり』の歴史は、6年間でピリオドが打たれることに。
2012年3月から『あさぎり』に使われている小田急60000形「MSE」。60000形としての『あさぎり』の歴史は、6年間でピリオドが打たれることに。 全 2 枚 拡大写真

JR東海は12月15日、ダイヤ改正を2018年3月17日に実施すると発表した。N700Aによる『のぞみ』が増発される一方、御殿場線では『あさぎり』の名が消える。

■名古屋から東京に最も早く着く、臨時『のぞみ』が登場

東海道・山陽新幹線では、N700Aの増備により、利用が多い時間帯の下り列車で最高285km/hの『のぞみ』が増える。東京→博多間では3本、東京→広島間では2本、東京→新大阪間では7本が新たに加わり、各列車とも3分の短縮となる。

また、土休日や休日の翌日を中心に、名古屋から最も早く東京に到着できる列車として、臨時『のぞみ90号』を新設する。時刻は名古屋6時28分発~東京8時07分着で、途中、新横浜と品川に停車する。この列車は定期の『ひかり500号』より8分遅く名古屋を発車し、6分早く、東京に到着する。

■60年近く続いた御殿場線の『あさぎり』は『ふじさん』に

在来線特急では、高山本線の特急『ひだ』のうち、夕・夜間帯の下り3本の時刻を見直し、12時台以降の名古屋発をほぼ2時間間隔とする。また、最終の下り『ひだ』は、首都圏や名古屋での滞在時間を拡大するため、名古屋の発時刻が35分繰り下げられる。

一方、小田急電鉄(小田急)から御殿場線へ乗り入れる特急『あさぎり』は、『ふじさん』に改称される。これにより御殿場線で60年近く続いた『あさぎり』の名が消えることになる。

『あさぎり』は、小田急が新宿~御殿場間の直通準急の運行を開始してからおよそ4年後の、1959年7月に登場した。当時の列車名は漢字名の『朝霧』で、御殿場線直通列車では、他に先輩格の『銀嶺』『芙蓉』、『朝霧』と同時に新設された『長尾』もラインナップに加わっていた。御殿場線が非電化だったため、これらの列車には、小田急のキハ5000・5100形気動車が使われていた。

御殿場線が電化された1968年7月には、小田急の3000形電車(SSE→SE車)に置き換えられ、御殿場線直通列車の愛称名はひらがなの『あさぎり』に統一された。

JR移行後の1991年3月改正からは、小田急20000形電車(RSE車)とJR東海371系電車による相互運行となり、運行区間が沼津まで延長されたが、両車が引退した2012年3月改正では小田急車による単独運行に戻り、新鋭の60000形電車(MSE車)を充当。運行区間は再び御殿場までとなり、現在に至っている。

『ふじさん』への改称を機に時刻の見直しが行なわれ、現行の新宿12時50分発『あさぎり11号』(改正後は『ふじさん11号』)は、時刻を4時間以上繰り上げた8時40分発、新宿行きの最終となる、御殿場17時56分発『あさぎり6号』(改正後は『ふじさん6号』)は、時刻を50分程度繰り下げた18時47分発となる。

■武豊線の名古屋直通快速を廃止

普通列車では、東海道新幹線に新設される臨時『のぞみ90号』と接続する、刈谷発名古屋行きを早朝に1本増発。また、5時台の静岡発下り1本、浜松発上り1本の時刻を見直し、掛川駅における新幹線への乗継ぎ時間を短縮する。

中央本線(中央西線)では、名古屋駅に22時以降に到着する上り列車を10分間隔での運行とし、高蔵寺駅や中津川駅では、名古屋行きの終発を4~8分繰り下げる。

武豊線(大府~武豊間)では、土休日の7時台に武豊駅から運行している名古屋直通快速を、武豊線内が各駅停車となる区間快速に変更する。

このほか、名古屋駅では、中央新幹線の工事を安全かつ円滑に行なうため、2番線の使用を一定期間停止する。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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