小学1年生に年間無料パス…養老鉄道、経営体制変更で記念イベント

鉄道 企業動向
養老線7駅の新しい駅名標。沿線の特徴をかたどったものになる。
養老線7駅の新しい駅名標。沿線の特徴をかたどったものになる。 全 2 枚 拡大写真

養老線(三重・岐阜県)を運営する養老鉄道は、2018年1月1日付で実施する「事業形態変更」にあわせ、記念のイベントを行う。一部の駅の駅名標もリニューアルする。

新しい駅名標は「ご当地駅名標」と銘打ち、大垣・揖斐・池野・広神戸・養老・駒野・多度各駅に設置。2018年1月1日に除幕する。養老のひょうたん(養老駅)など沿線7市町の特徴をかたどったもので、養老鉄道は「地域の皆様に親しみを持っていただくとともに、観光で来られるお客様にも、記念撮影などを楽しんでいただけるようデザイン」したとしている。

このほか、記念切符の販売やスタンプラリーを行う。記念切符は2000円で、1月1日から300セット限定で販売される。スタンプラリーは1日フリー切符(大人1500円・子供750円)の購入者にスタンプ帳を配布。揖斐駅や養老駅など指定された8駅のスタンプを集めると記念品がプレゼントされる。

また、沿線7市町の小学校に在学する小学1年生に、2019年3月末まで利用できる「養老鉄道小学生パス」を無料で配布する。無料配布は2018年の1月1日と4月1日を基準に2回実施。沿線の公立小学校を通じて配布するが、私立小学校の通学者は養老鉄道に問い合わせる必要がある。

養老線は、桑名~揖斐間57.5kmを結ぶ鉄道路線。以前は近畿日本鉄道(近鉄)が運営していたが、経営の悪化を受けて2007年10月から上下分離方式の経営体制に移行した。現在は近鉄の全額出資により設立された養老鉄道が、近鉄から鉄道施設を借りて列車を運行。赤字は沿線自治体の支援によって穴埋めされているが、さらに経営環境が厳しくなる見通しであることから、再び経営体制が変わることになった。

2018年1月1日以降は、沿線自治体が出資する一般社団法人の養老線管理機構(今年2月1日設立)が、養老線の鉄道施設を近鉄から譲り受けて保有。養老鉄道は養老線管理機構から鉄道施設を借り入れて列車を運行する。

《草町義和》

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