血液製剤を輸送していた緊急車両が出会い頭衝突して転覆

自動車 社会 社会

19日午後2時ごろ、熊本県熊本市中央区内の国道3号で、血液輸送のために緊急走行していたワゴン車と、交差進行してきた乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きた。信号待ちをしていた1台も巻き込まれたが、人的な被害は無かった。

熊本県警・熊本北署によると、現場は熊本市中央区紺屋今町付近で片側2車線の直線区間。交差点には信号機が設置されている。熊本県赤十字血液センターが所有するワゴン車は市内の病院へ向けて血液製剤を輸送するために緊急走行を実施。サイレンと赤色灯を使用した状態で赤信号の交差点を通過しようとしていたが、左方向から交差進行してきた乗用車と出会い頭に衝突。押し出された弾みで転覆状態となり、右折待ちをしていた別のワゴン車とも衝突するなど、車両3台が関係する多重衝突に発展した。

この事故で出会い頭衝突した2台が中破。人的な被害は無かったが、乗用車に同乗していた50歳代の女性が事故後に気分不良を訴え、近くの病院へ収容されている。ワゴン車に積載されていた血液製剤は別の車両に載せ換えて輸送されている。

現場は昼夜を通して交通量が非常に多い交差点。警察では交差点進入時の安全確認に怠りがあったものとみて、双方の運転者から事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

交通量が非常に多い交差点で発生した緊急走行車両との出会い頭衝突事故。血液製剤を輸送していた赤十字の車両は側面に突っ込まれたことで転覆しており、衝突速度はそれなりに高かったとみられる。

赤信号で交差点に進入しているのは緊急走行車両の側ではあり、こちらが注意を怠らないのはもちろんだが、青信号で進行している車両も「信号が青だから…」と油断してもよいわけではない。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『レガシィ』生産終了、米工場から最終モデルがラインオフ…36年の歴史に幕
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. 日産『マイクラ』新型、全車EVで約320万円から…英国で予約開始
  5. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る