680kgのコンクリート柵を一瞬で移動、ロードジッパーの実力...東日本高速が導入

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東日本高速が導入したロード・ジッパー
東日本高速が導入したロード・ジッパー 全 2 枚 拡大写真

東日本高速が全国の高速道路会社に先駆けて、アメリカからロードジッパーを導入した。国内販社を設立して、他の高速道路会社にも売り込みをかける。

【画像全2枚】

ロード・ジッパー・システムは(Road Zipper System)とは、米リンジー社(Lindsey Corporation/ネブラスカ州)が開発した道路防護柵設置システムの総称だ。道路の防護柵は、工事の車線規制などには欠かせない必需品だが、国内では樹脂製の円錐形セーフティコーンを使うことが多かった。

リンジー社の防護柵はコンクリート製で、重量680kg、長さ1m、幅46cm、高さ81cmもある。一度、路上に設置したら、二度と動かすことができないほどの重量物だが、同社はこのコンクリート防護柵を瞬時に動かすための防護柵切替用の専用車「BTM=Barrier Transfer Machine」を合わせて開発。最初の設置と撤去にはクレーン車が必要だが、設置後はBTMを進行させながら防護柵をつかみ、3.3~5.5mの範囲で横方向に移動させて、再び一列に並べ替えることができる。

防護柵を道路上に置いた後は、極めて短時間に規制車線変更が可能で、東日本高速が行った東京外環道大泉JCT~和光IC間の約1.5kmで本線規制では、1.5kmのコンクリート防護柵の規制車線変更を約10分で終了した。その移動の様子がまるで、ジッパー(=ファスナー)を上げ下げしているようだ。

高速道路開通後の路上工事は、国内でも問題になりつつある。東日本会社が管理する高速道路の工事では、年平均33件の工事区間への車両の進入事案が起きているが、昨年は34件、今年はすでに昨年の件数を上回っている。作業員の安全性確保が急務だ。しかし、セーフティコーンなどを使った従来の防護柵では、進入する車両を十分に防ぐことはできなかった。

コンクリート防護柵の先端にはクッション性のある緩衝用防護柵を取り付け、走行車両にも配慮する。安全性を飛躍的に向上させることができる国内導入初の試みは、他の高速道路会社での採用もすでに決まっているという。

《中島みなみ》

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