NVIDIAがフォルクスワーゲンに自動運転技術を提供…CES 2018で発表

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壇上で握手するNVIDIAジェンスン・ファンCEOと、フォルクスワーゲンのブランドCEOであるヘルベルト・ディース氏
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NVIDIAは1月7日、CES2018においてプレスカンファレンスを開催し、フォルクスワーゲンに自動運転技術を提供すると発表した。まずはフォルクスワーゲンのEVブランド『I.D.』から登場予定の『I.D. Buzz』に、NVIDIAの自動運転技術『DRIVE IX』テクノロジーを提供する。

カンファレンスでは、壇上のNVIDIAのジェンスン・フアンCEOに招かれて、フォルクスワーゲンブランドのCEOであるヘルベルト・ディース氏が登場し、コメントした。

「私たちは自動車を愛している。自動車のブランドを愛し、デザインを愛し、パフォーマンスを愛している。しかし自動車にはネガティブな側面もある。それは事故であり、CO2や有害物質の大気汚染である。しかしこれらは今後、大きく変化することになる。自動車はより快適になり、より安全になり、環境に優しくなっていく。」

そのほかジェンスン・ファン氏は、さらなる提携に関して言及した。自動運転車両に関するUBERとの提携と、BaiduとZFが『Drive Xavier(ドライブ エグゼヴィア)』採用のニュースだ。

プロダクトのニュースとしては、新世代の車載チップを搭載したDrive Xavierについて、「2018年の1Qにサンプルの提供を開始し、年末までに生産に入ることになる」と言及した。そして、Drive Xavierを搭載したテスト車両が一般道を自動運転する様子を紹介した。

「私たちのエンジニアが、クルマに乗ってステアリングに触れることなく8マイル走行した。彼は8マイル、23カ所の交差点を走破した」

NVIDIAのカンファレンスは今年も盛りだくさんの内容となった。特に、現在の主力であるDrive PX2の後継にあたるDrive Xavierのサンプルがまもなく提供開始というニュースは、自動運転の開発に携わるエンジニアの多くが楽しみなニュースに違いない。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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