シャーベット状の凍結路面でスリップして正面衝突、ワゴン車の2人が死傷

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日本海側で発達した低気圧の影響で、広島県内の山間部では水分を多く含んだ雪が降った。道路にはシャーベット状の雪が積もり、それが原因となったスリップ事故も発生している。

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10日午前10時25分ごろ、広島県三次市内の国道54号を走行していたワゴン車が凍結路面でスリップして対向車線側へ逸脱。対向してきた大型トラックと正面衝突する事故が起きた。この事故でワゴン車側の2人が死傷している。

広島県警・三次署によると、現場は三次市布野町横谷付近で片側1車線の緩やかなカーブ。ワゴン車は左カーブを進行中に凍結路面でスリップして対向車線側へ逸脱。直後に対向車線を順走してきた大型トラックと正面衝突した。

衝突によってワゴン車は中破。運転していた福山市内に在住する70歳の男性は近くの病院へ収容されたが、胸部強打が原因で死亡。助手席に同乗していた43歳の女性が両足を骨折するなどの重傷を負った。トラックを運転していた山口県岩国市内に在住する54歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)容疑で事情を聞いている。

事故当時、現場付近は凍結路面の上にシャーベット状の雪が積もっており、非常に滑りやすい状態となっていた。警察ではハンドル操作の誤りが事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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スタッドレスタイヤは排水性が悪く、水分を多く含んだ雪には弱いものなのだが、それはあまり知られていない。タイヤ性能を過信してスピードを出してしまい、シャーベット状の雪が積もった路面でスリップしてしまうと姿勢を立て直すのも難しい。「雪道では滑り止め対策を講じていたとしても、スリップは完全に防げない」という認識で、慎重な運転が必要だ。

《石田真一》

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