チャギントンを「実車化」、岡山電軌が年内にも運行…世界初、路面電車にイギリスの列車キャラ

鉄道 企業動向
「チャギントン電車」の運行を発表する岡山電気軌道の小嶋光信社長。右隣はデザインと監修を担当する水戸岡鋭治氏。
「チャギントン電車」の運行を発表する岡山電気軌道の小嶋光信社長。右隣はデザインと監修を担当する水戸岡鋭治氏。 全 1 枚 拡大写真

岡山県岡山市の岡山電気軌道(岡山電軌)は1月16日、イギリスのアニメ『チャギントン』にちなんだ観光電車「チャギントン電車」を運行すると発表した。

『チャギントン』は、「チャガー」と呼ばれる列車を擬人化したキャラクターと人間が暮らす「チャギントン」という、鉄道網が発達した街の日常を描いたテレビアニメで、2008年にイギリスBBCで放映を開始した。

現在、175か国以上の国と地域で放映されており、電気機関車やディーゼルカーのチャガーが登場するが、「チャギントン電車」では、ディーゼル機関車のチャガー「ウイルソン」と「ブルースター」が2両1編成のスタイルで登場。これらのチャガーを路面電車で「実車化」するのは世界初だという。

デザインと監修は、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が担当し、正式名称は『おかでんチャギントンリアル電車・ウイルソン/ブルースター号』。通称は『ウイルソン/ブルースター号』となる。

岡山電軌と『チャギントン』との縁は深く、同社の車両兼修理工場を利用したミュージアム施設「おかでんミュージアム+水戸岡鋭治デザイン」では、2階が「チャギントンルーム」と呼ばれる子供向けの遊び場となっている。

運行を発表する会見の席上、岡山電軌の小嶋光信社長は、「アニメの電車をリアルな電車にするのは中々苦労があったし、車両の内部はほとんどアニメには出てこないので、これは水戸岡さんのオリジナルデザインになります」と述べた上で、「今年中にはこの電車を実現させて、子どもたちの夢をかなえていきたい」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. VWの小型SUVクーペ『ニーヴァス』、スポーティな「GTS」誕生
  2. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
  3. ルノーが新型フルハイブリッドを発表、燃費を最大40%向上させる
  4. BYD初のステーションワゴン発表、PHEVの『シール 06 DM-iワゴン』
  5. マッドスタータイヤ、新サイズ追加で軽自動車市場拡大へ 5月下旬から発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  4. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る