路面凍結の認識がなかった?---スリップ相次ぎ、15台関係の多重衝突に発展

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単なるスリップではなく、ガードレールや他車両への衝突や追突を発端としての横転や転覆が相次いで発生した多重衝突事故。路面凍結の認識が無いまま、高速度で走行したことも一因とみられている。

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18日午前6時30分ごろ、栃木県日光市内の日光宇都宮道路上り線を走行していた軽乗用車がガードレールに衝突する事故が起きた。これを発端として後続車が次々に衝突。15台が関係する多重衝突に発展している。

栃木県警・高速隊によると、現場は日光市千本木から日光市平ヶ崎付近の約200mで、片側2車線の直線区間となっている。走行中の軽乗用車が凍結路面にハンドルを取られてスリップし、ガードレールに衝突する事故が最初に発生。これを避けようとした後続車が次々に事故を起こし、約1時間の間に15台が関係する多重衝突に発展した。

事故に関係した車両は横転や転覆などで中破。2人が重軽傷を負い、近くの病院へ収容されている。この事故の影響で今市~宇都宮インターチェンジ間が昼過ぎまで通行止めとなった。

事故当時、現場付近の路面は凍結して非常に滑りやすい状態となっていた。警察では路面凍結の認識が無いまま、高速度で走行したことも事故の一因になったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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この日の栃木県内では凍結路面でのスリップ事故が相次ぎ、警察が認知しているだけで午前0時から9時までの間に約290件発生したという。

現場となった日光宇都宮道路が通る宇都宮市、鹿沼市、日光市周辺については「気温が上がる」という前日の天気予報があり、実際に未明の時間帯はプラス3~4度程度の気温を記録していた。ところが朝方になって気温が1度以下まで急落。これによって路面凍結が一気に進んでしまったことも事故につながったものとみられている。

《石田真一》

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