音の良い"リノベーションカー"がFLEXブースに出現…東京オートサロン2018

自動車 ニューモデル モーターショー
"FLEX GIRL"の白石ゆうかさん(左)と引地裕美さん。 全 11 枚 拡大写真

トヨタ・ランドクルーザー、ハイエース等の専門販売店を全国展開する「フレックス株式会社(FLEX)」が、1月12日から3日間にわたり千葉県・幕張メッセにて開催された『東京オートサロン2018』に、"リノベーションカー"計6台を出展した。

各車とも、同社が展開する新ブランド、『Renoca(リノカ)』のコンセプトを具現化したものだ。そしてそのうちの5台には、『DIATONE SOUND.NAVI』が搭載されていた。この新機軸なカスタマイズスタイルが目指すものと、そこに"良い音"が付加された意味について、詳細にリポートしていく。

■好きなクルマを"Renovation"して、ずっと愛せるクルマに育てていく…。

最初に、『Renoca』について解説していこう。『Renoca』とは、"Renovation"と"Car"を掛け合わせて生まれた言葉だ。"Renovation"とは、「手を加えて良くすること、修復、再生」を意味し、住宅について使われるときには、"Reform"よりも、"より良くする"という意味合いが強くなる。

「フレックス」が提案する『Renoca』においても、"より良くする"というところはキーポイントの1つ。「本当に良いクルマに"自分らしく"手を加えて長く乗る、ずっと愛せるクルマに育てていく」ことを目指すカスタマイズスタイルである。

さて、『東京オートサロン2018』の「フレックス」ブースに登場した最新作となる2台を例に、その"Renovation"の実際を見ていこう。まずは『Renoca106』と名付けられた1台から。当車は「ランドクルーザー100」がベースだ。そして、ビビッドな「FLEXオリジナルレッド」が印象的なエクステリアにおいての最大の注目点は、フロントフェイス。ランクルのかつての人気車型「60後期」にインスパイアされた角目4灯が装着され、なんとも懐かしくも柔らかな雰囲気を醸し出す。インテリアはオリジナルシートカバーでイメージを一新。レトロ感のあるクルマに乗りたいけれど故障が心配というユーザーには、このような手法は理想形となりそうだ。

また、現行の「200系ハイエース」をベースに仕上げられた『Coast Lines(コーストライン)』の新バージョンでは、外装色をライトベージュとオリーブグリーンのツートンで決め、前後のバンパーはメッキ調にラッピング。そしてこちらでもフロントフェイスを「50系」を模した角目4灯仕様に"Renovation"。インテリアには、「アレンジR1」と呼ばれる、居住性と積載性を両立させたオリジナルのシートレイアウトが施されている。

■"自分らしさ"を推し進めるために、オーディオには『DIATONE SOUND.NAVI』を採用!

なおこれら2台は、"ネオクラシック"なテイストで仕上げられているが、『Renoca』においてそれはあくまでも1アプローチ。ボディカラー、エクステリアカスタム、シートアレンジ、そしてインテリアの小物まで含め、好みに合わせていかようにも仕上げられることが『Renoca』のキモだ。多様なプラン、アイテムの中からマイベストを取捨選択することで、"自分らしさ"を追求できる。そこが最大のメリットなのだ。

そして、これら2台に採用されていたオーディオは、『DIATONE SOUND.NAVI』。当機も"Renovation"を完成させるための、キーパーツの1つだ。

ちなみにオーディオに関しても、ナビのみ、ナビ+スピーカー等々、好みの仕様が選択できるが、両車では敢えて、スピーカーは純正のままだった。スピーカーを交換すればさらにサウンドクオリティは向上するが、『DIATONE SOUND.NAVI』を使う場合には、そうせずともかなりのところまで音質向上が見込める。実はそんなところも、これら出展車の見どころ(聴きどころ)の1つともなっていた。

スピーカーが純正のままでも、『DIATONE SOUND.NAVI』を使うと音が良くなるわけも解説しておこう。理由は2つある。1つは、「音の素性(解像度)が優れているから」。そしてもう1つは、「サウンドチューニング機能が優秀だから」。特に、近くにあるスピーカーに対して、音を発するタイミングに遅延がかけられる『マルチウェイ・タイムアライメント』という「DIATONE SOUND.NAVI」独自の機能が効いてくる。これにより、すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状態を作り出すことができ、結果、ステレオイメージがリアルに再現できるのだ。スピーカーが純正のままであっても、ハイエンドカーオーディオシステムで行われているようなチューニングスタイルを適用できるのである。

■"FLEX GIRL"に『DIATONE SOUND.NAVI』の音を体感してもらうと…。

さて、『DIATONE SOUND.NAVI』は、『Renoca』デモカーにおいてどのように力を発揮できているのだろうか。『東京オートサロン2018』の「フレックス」ブースにて縦横無尽の活躍を見せていた"FLEX GIRL"の2人(白石ゆうかさんと引地裕美さん)に、その音を体験してもらった。

ちなみに2人とも普段からクルマを運転する機会は多く、「ドライブと音楽はセット」とのことだった。

白石「私はクルマの中では洋楽を聴くことが多いです。流行っているものを中心に、クラブミュージック系だったり、ポップスだったり、ノリの良い音楽を聴いています」

引地「私もクルマの中ではやっぱり、アップテンポな曲が多くなりますね。J-POPが中心です。一緒に歌いながら楽しんでいます」

白石「音が良いかどうかは、あまり気にしていませんでした。音楽は必要不可欠ですけど、流れていればそれでOK、って思っていました」

そんな彼女たちに、『DIATONE SOUND.NAVI』ならではのサウンドチューニング機能のことを説明した上で、それぞれ運転席に座ってもらい、音を聴いてもらうと…。

白石「確かに、目の前で演奏しているかのように聴こえますね。ちょっとびっくりです。凄く立体的。クルマの中でこんな感じに聴こえたことはないです。快適ですし、贅沢ですね」

続いては、引地さんに運転席に座ってもらった。

引地「助手席で聴いていたときとはまるで違いますね。バランスが良いです。助手席では近いほうのスピーカーの音が大きく聴こえていたのですが、こちらでは目の前から聴こえてきます」

白石「カーナビを替えるだけでオーディオを変えられることを知りませんでした。こんなにキレイに聴こえるんなら、私も替えてみたいです」

引地「これなら、1人で運転しているときには音量を上げたくなるでしょうね。大きい音でもうるさく感じませんし。そして、ノリの良い曲がさらにノリ良く聴けるのも良いですね。楽しさがアップしています」

■「ハイエース」ならではの広々したフロントガラス一面に、リアルなサウンドステージが出現。

筆者も『Coast Lines』の音を確認してみた。「フレックス」のスタッフ曰く、「ハイエースでは特に音がガラッと変わっている」とのこと。期待しながらオーディオ画面の再生ボタンをタッチしてみると…。

楽曲のイントロとともに、リアルなサウンドステージがすっと目の前に広がった。ボーカリストがフロントガラスのセンター手前にいて、バックのバンドメンバーがそれぞれの位置に立っている。スピーカーが鳴っているという感じは薄く、正面からサウンドが押し寄せてくるイメージだ。そして、車格が大きいので音像がなんともダイナミック。

音質も上々だ。スピーカー交換をしてあると言われたら、そう信じてしまうに違いない。ステレオイメージが生々しく表現されていることで印象度が上がり、かつ、音色自体の鮮度も高い。スピーカー交換をすればさらに音質は向上するだろうけれど、とりあえずこのままでも大きな不満点は見つからない。満足度はすこぶる高い。

愛車をカスタマイズしたときに音も良くなれば、楽しさがブーストされることは確実だ。音が良いことも、"カッコ良さ"の1要素になり得る。ステアリングを握ったときの気分が、間違いなく高揚する。

『東京オートサロン2018』の「フレックス」ブースにて、『Renoca』の魅力と『DIATONE SOUND.NAVI』の実力を満喫できた。「ハイエース」や「ランドクルーザー」を所有しようと思ったときには、『Renoca』という選択肢があることを思い出そう。そしてその"Renovation"アイテムの1つとして『DIATONE SOUND.NAVI』があることも、お忘れなきように。

『オートサロン2018』のFLEXブースに、音の良い"リノベーションカー"が出現!?

《太田祥三》

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