ホワイトアウトで視界悪化、11台関係の多重衝突で6人重軽傷

自動車 社会 社会

地吹雪によって視界が奪われる「ホワイトアウト」が発生した自動車道で車両11台が関係する多重衝突が起きた。6人が重軽傷を負ったが、事故車両が道路を塞いだため、その後方では約100台の車両が立ち往生する事態にもなった。

☆☆☆

23日正午ごろ、北海道滝川市内の道央自動車道上り線で、走行中の乗用車やトラックなど11台が関係する多重衝突が発生した。悪天候による視界不良が原因とみられ、6人が重軽傷を負っている。

北海道警・高速隊によると、現場は滝川市江部乙町付近で片側2車線の直線区間。事故当時は地吹雪によって視界が効かなくなるホワイトアウト状態となっており、これによって危険を感じて減速した車両に対し、後続車が追突。後方でも同様の事故が相次ぎ、合わせて11台(乗用車9台とトラック2台)が関係する多重衝突に発展した。

この事故で6人が骨折や打撲などで重軽傷を負い、近くの病院へ収容された。現場後方では事故に至らなかったものの、約100台のクルマが立ち往生することになり、現場付近での混乱は夕方まで続いたという。

事故当時、現場の路面は圧雪アイスバーンで、その上に新雪が積もる状態となっていた。警察では視界不良が事故原因になったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

現場となった滝川市江部乙町付近では、この事故が起きる約4時間前には近くを通る国道12号で凍結路面でのスピンを発端とする死亡事故も発生している。多重衝突が起きた時点での気温は0度前後まで上がっていたが、風速は12m/s近くあり、降っている雪だけでなく、周囲にある雪まで風によって飛ばされるような状況だったとみられる。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  2. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 「発売はいつ?」ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』、国内導入を待ち望む声続々
  4. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
  5. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る