ボッシュ、5G方式によるセルラーV2Xの実証実験に成功…コネクトカーが相互通信

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ボッシュの5G方式によるセルラーV2Xの実証実験
ボッシュの5G方式によるセルラーV2Xの実証実験 全 3 枚 拡大写真

ボッシュは1月24日、第5世代通信方式(5G)によるセルラーV2X(車車間・路車間通信)の実証実験を行い、欧州で初めてコネクテッドカーの相互通信に成功した、と発表した。

この実証実験は、ボッシュがボーダフォン、ファーウェイと共同で実施したもの。ドイツ・ミュンヘン近郊のA9高速道路において、混雑する時間帯に行われた。

セルラーV2Xは、車両がモバイル通信システムを通じて、他の車両や周囲と通信できるようにするためのもの。セルラーV2X技術はこれまで、高速道路上での車線変更時や前走車が突然ブレーキをかけた際、リアルタイム警告システムとして用いられてきた。しかし、直接的な情報交換が可能になれば、アダプティブ クルーズ コントロールなどのドライバー アシスタンス システムが、ドライバーに警告するだけでなく、自動的に加速したり、ブレーキをかけたりすることができるようになるという。

ネットワークに接続した車両は、この通信技術を通じて、半径300m以内にいる全車両に位置や速度に関する情報を直接送信。基地局経由の中継チャンネルを介さなくても遅滞なく情報をやりとりできるため、車両は周囲の車両の運転状況を把握することが可能になる。

例えば、ある車両が他の車両の前に突然割り込んだ場合、その出来事をドライバーやレーダーセンサーが気づく前であっても、何が起こったかをアダプティブ クルーズ コントロールが把握。その情報をもとに、車両は従来よりも早いタイミングで、自動的に車速を調整するため、割り込み車両にもスムーズに対処しやすくなる、としている。

《森脇稔》

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