積雪で歩道が使えず車道を歩いていた女性2人、トラックにはねられ死傷

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未明の国道で路肩を歩いていた女性2人がトラックにはねられる事故が起きた。歩道には凍結した雪が積もっており、除雪がなされていた車道部分を歩いていた際にはねられたものとみられる。

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24日午前3時40分ごろ、福島県相馬市内の国道6号の路肩を歩いていた女性2人に対し、後ろから進行してきた大型トラックが衝突した。2人は死傷。トラックは一時逃走したと判断し、警察は運転者をひき逃げ容疑で逮捕している。

福島県警・相馬署によると、現場は相馬市日下石付近で片側1車線の直線区間。女性2人は車道の路肩部分を歩いていたところ、後ろから進行してきた大型トラックにはねられた。

2人は近くの病院へ収容されたが、このうち24歳の女性が全身強打で約2時間後に死亡。20歳の女性も頭部強打などで意識不明の重体となった。トラックを運転していた茨城県神栖市内に在住する39歳の男にケガはなかったが、事故を起こした直後に停車せず、1kmほど走行した後に現場へ戻っていたことが車両に搭載されていたドライブレコーダーの映像から判明したため、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場には歩道も設置されているが、除雪がなされておらず、10cmほど積もった雪は凍結もしていたために歩きにくい状態となっていた。死傷した2人はこのために除雪されていた車道の路肩を歩いていたものとみられる。警察の聴取に対して男は「何かに当たったような認識はあったが、人がいたことには気づかなかった」などと供述しているようだ。警察では現場から一時離れ、再び戻ってきた経緯を含め、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場には道路照明や街灯が設置されておらず、夜間の見通しは悪い区間だった。
それでも歩道があるため、歩行者は車両を気にすることなく安全に通行することができたわけだが、その歩道が雪で使えない(使いにくい)状態となっていたため、今回の事故につながってしまった。

トラック側も事故を起こした直後に停止し、ただちに救護活動をしていればよかったのだが、現場から一時的に離れてしまっており、これが「逃走した」と判断されてしまい、逮捕容疑に「ひき逃げ」までプラスされることになってしまった。

《石田真一》

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