右直事故のトレーラーが歩道に乗り上げ、信号待ちの歩行者はねる

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神戸の港湾部、ポートアイランド内で発生した乗用車と大型トレーラーの右直衝突事故。直進していたトレーラーは急ハンドルを切ったことで歩道に乗り上げ、歩道内で歩行者2人を次々にはねた。

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30日午前8時40分ごろ、兵庫県神戸市中央区内の市道で、交差点を右折していた乗用車と、対向車線を直進してきた大型トレーラーが衝突。弾みでトレーラーが歩道に乗り上げ、歩行者2人をはねる事故が起きた。

兵庫県警・神戸水上署によると、現場は神戸市中央区港島8丁目付近で片側4車線の直線区間。交差点には横断歩道と信号機が設置されている。乗用車は交差点を右折していたところ、対向車線側を直進してきた大型トレーラーと衝突。トレーラーは衝突を回避しようと急ハンドルを切ったことで道路左側の歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた歩行者2人を次々にはねた。

衝突によって乗用車は中破。運転していた34歳の男性が腹部強打の重体。歩道にいた32歳の男性が頭部骨折の重傷、18歳の男性が腕を打撲するなどの軽傷を負い、近くの病院へ収容されている。トレーラーを運転していた西区内に在住する48歳の女にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕している。

現場は見通しの良い区間。聴取に対してトレーラーを運転していた女は「信号をよく見ないまま交差点へ進入してしまった」などと供述しており、警察では前方不注視が事故につながったものとみて、事故当時の信号表示状況を含め、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は大型車の走行も考慮した幅員が広い区間で、右折車用の信号機も設置されている。前方不注視だったトレーラー側が信号を看過して交差点へ進入してきた可能性があり、その線で調べを進めているようだ。信号待ちをしている歩行者にしてみれば、「トレーラーが自分の方へ向かって突進してくる」というのは恐怖以外の何物でもないだろう。

《石田真一》

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