日産、新開発大容量リチウムイオン電池搭載 NV350キャラバンを展示…ジャパンキャンピングカーショー2018

自動車 ニューモデル モーターショー
日産ブース(ジャパンキャンピングカーショー2018)
日産ブース(ジャパンキャンピングカーショー2018) 全 10 枚 拡大写真

「目玉といったら、それはもうリチウムイオンバッテリー搭載車」。日産は『NV350キャラバン DX』(ワイド幅/ハイルーフ)に、『リーフ』のEV技術と大容量 8kWh リチウムイオンバッテリーシステムを盛り込んだデモカーなどを展示し、注目を集めた。

この『NV350キャラバン・リチウムイオンバッテリー搭載グランピングカー』は、後席空間に広がるコの字形に配置したソファに注目が集まった。前列席直後のソファ部分のクッションが外され、台座内に隠れるリチウムイオンバッテリーをカットモデルで見えるように仕立てていた。

「リーフの技術を使って、直流240V 8kWh リチウムイオンバッテリーを開発。100V・1500Wの電気エネルギーを取り出せて、インバーターを介して交流100V電源を2系統装備。ひとつはエアコンなどの連続使用機器に、もうひとつは電子レンジなどの都度使用機器に電気を送る。もうひとつ、直流12V/20Aは室内照明や冷蔵庫に送る」と担当者は説明していた。

大容量バッテリーの充放電にも工夫が込められている。走行時、交流100Vの電源を使用しない場合、12V系電源を車両側から取得することで、バッテリー側の電力を使わず、冷蔵庫などを動かす。

また、交流100V外部電源(コンセント接続)する場合は、車載リチウムイオンバッテリーの電力使用量をおさえる目的で、外部のコンセント接続からの電源をダイレクトに引っ張ってくる。

大容量バッテリーに充電する場合は、車載側バッテリー機器などに負荷がかからないよう走行充電は行わず、外部からのAC100Vコンセントから充電。ゼロから満充電までは6時間程度かかる。

この大容量リチウムイオンバッテリーを積んだデモカーをベースに、「ことし秋に売り出す」というパッケージ、『NV350キャラバン LIB』も展示されていた。発売は、日産ブースのとなりにブースを展開したグループ会社、日産ピーズフィールドクラフトだ。

このLIBは、バンコンバージョンタイプで乗車定員5人、就寝定員2人。IH調理器、キッチン、排水タンク、テーブル、ルームエアコン、液晶テレビなどが装備される。となりに置いてあるカットモデル版と違い、ソファ下空間を占領するリチウムイオンバッテリーの存在は感じないから不思議。

日産ブースでは、このNV350キャラバン・リチウムイオンバッテリー搭載グランピングカーのほか、スポーツ系の「NV350キャラバン トランスポーター」、車中泊向けの「NV200バネット マルチベッドワゴン」なども展示されていた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. VWの高性能小型EV『ID.3 GTX』、2代目ゴルフに着想の「FIRE+ICE」限定発売へ
  4. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. ダイハツの新型『ムーヴ』が絶好調!「スライドドア化は正解」「やるじゃんダイハツ」と評価の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る