脱着式シェルタイプだけじゃない!! M.Y.Sミスティック…ジャパンキャンピングカーショー2018

自動車 ニューモデル モーターショー
レトロな雰囲気のシェルが魅力のM.Y.Sミスティック
レトロな雰囲気のシェルが魅力のM.Y.Sミスティック 全 15 枚 拡大写真

ピックアップトラックや軽トラックの荷台に脱着式シェルを載せるタイプのキャンピングカーを手掛けてきた、M.Y.Sミスティック。しかし今やそれだけではない。

【画像全15枚】

シェルが脱着できるキャンピングカー。近所を移動するときまでシェル(キャンピングカーの居住スペース)を連れて回ることはないし、普段はモノを運ぶトラックとして活用するトラックにシェルを載せて出かけられたら、効率がいいものだ。そうしたタイプのキャンピングカーを提案するのがM.Y.Sミスティックだ。

今回の注目は、久しぶりに日本市場に復活を果たしたピックアップトラック、トヨタ『ハイラックス』向けのシェル『JキャビンHN』だろう。「今回のショーのために頑張って仕上げました」と担当者は話す。脱着タイプのシェルは、トラックとキャンピングカーという二つの機能を有効に活用することができる利点がある。

M.Y.Sミスティックではこうしたタイプを軽トラック用にに至るまで、幅広く手掛けてきた。ブースに赴くと、軽トラックのキャンピングカーが迎えてくれた。荷台の上にシェルを組んだモデルだ。しかし少し様子が違う。

軽トラックの部分の屋根がシェルとつながっているし、室内を見ると、運転席背後のパネルが取り払われ、空間がシェルとつながっているのだ。展示されていたのは、軽バンではなく、軽トラックをベースに「脱着できないシェル」を構築したモデル『mini pop Bee』だった。

「確かに脱着式のイメージが強いので、それも盛り込んだという面もあります。しかし軽トラックの荷台の上にシェルを構築した方が、バンをベースにするよりも、軽規格の中であってもスペースを広くとれるメリットがあります。さらに、あおり部分は車外テーブルとしても活用できたり、衝突時の安全という観点でも無視できない効果を発揮してくれます。デザイン的に軽トラックにシェルを載せているイメージを残す以外にも、理由はあるのです。かつてはシェルを海外で制作して輸入していましたが、現在は国内で生産しています」と紹介してくれた。

アルミのパネルは軽量で快適性にも寄与すると胸を張る。停車時はポップアップルーフを上げると、身長180cmほどの大人であれば室内を立って移動することも可能だ。現在軽キャンパーの主流はバンベースのものが多く、mini pop Beeは個性的と言えるかもしれない。そしてどことなくクラシックな雰囲気がある。限られたスペースでの割り切りという点ではとても納得しやすいパッケージ。ビジネスユースに選ぶユーザーもいるという。

さらに、横に目を移すと、同じく軽トラックベースながら、普通車登録のキャンピングカーが展示されていた。市民のアシを守る優遇税制でもある軽自動車規格。ここを逸脱してしまう。

しかしながら、十分コンパクトでありながら、軽キャンパーではなし得ないゆとりと、既存のクルマにはない自由な雰囲気は心を打つものがあるようで、最初は「軽じゃないのか」と言っていた人も中を見学して出てくると「この手があったか!」と口々に感想を述べていた。トヨタの『ピクシス』トラックをベースにしたRegistroだ。

大きなシェルで重たくなったとはいえ1100kg台の車重に50馬力程度。思えば、キャンピングカーの黎明期、初めて英国製のオースチンのキャンピングカーが日本に上陸したころのクルマはこんな感じだったのではないか。そう懐かしい気持ちになるのは、レトロな雰囲気のデザインも影響しているに違いない。

会場にデザインを手掛けたというスタッフの方がおり話を聞くと「最近ではスタイリッシュなものも増えてきました。ですので、あえて古風にまとめてみたというのはあります。確かに、軽自動車をベースに組んでいますので、横風などを受けるとさすがにハンドルを持っていかれることはあります。しかし私どもではスタビライザーやサスペンションなども様々なご提案ができるので、納車された後でもお好みでセッティングさせていただいたりもしていますね」。

「このクルマに関しては軽自動車ではなくなりました。ですのでスペースの制約もありません。広さは魅力です。そして乗車定員自体は5名。ここも軽自動車の呪縛から解き放たれたメリットでしょう。オートマチックは4速になりましたし、マニュアルトランスミッションでは5速あって、高回転で引っ張れるし、伸びるので、マニュアル車を選ばれた方からは特にですが、パワー不足だというお声もほとんど頂きませんね」とのこと。

コンパクトなボディで、かわいらしいフォルムもあって、ご夫婦でキャンピングカーを楽しまれている方で、普段から奥様も運転されるケースが多いという客から人気なのだそうだ。

キャンピングカーショーは、ボディだけ見るとそれほど違いも感じなかったり、新しい、古めかしいといった印象や、デザインの好き嫌い程度しか思うことはないかもしれない。しかしその中身など、作り手の思いは「こんなニーズにこたえたい!」「こういう人のために作ってます」という思いが明確だ。レトロな脱着式シェルのイメージのM.Y.Sミスティックのモデルも、このスタイルにこだわる理由も、このタイプだからいいのだ、というユーザーが大勢ブースには集まっていた。

《中込健太郎》

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